「急勾配あり」という警戒標識があります。
登り坂や下り坂の手前に立っており、文字通り「この先、急坂ですよ!! 気を付けて!」と注意を促すものです。自動車メーカーのCMでも話題になった「ベタ踏み坂」こと江島大橋が最大で勾配6.1%。以前紹介した「ジェットコースターの路」(関連記事)は10%の急勾配がありました。
この数字が大きいほど勾配のきつい坂となります。最も勾配のきつい道路は一体どこか。有名なのは大阪府と奈良県の県境にある「暗峠(くらがりとうげ)」ですが、調べてみたところ、東京にも警戒標識があるものとして日本最大値とする「勾配37%の急坂」があることが分かりました。早速、確かめてきました。
東京にあった日本一クラス(!?)の急坂、勾配は「37%」
分かりやすい拠点は東京都東大和市の都立狭山公園。ここから多摩湖自転車歩行者道を10分ほど歩いた場所に目的地の「日本一クラスの急坂」があるようです。電車の人は西武鉄道多摩湖線の武蔵大和駅が最寄り駅です。
狭山公園の入口を横目に、西に向かいます。少し行くと、車道を挟んで、右側に自転車歩行者道、左側に歩道があります。目的の坂は左側にあるので、歩きならば左側を進んでいくと良いでしょう。
着いたのは閑静な住宅街にある路地。本当にこの先に日本屈指の急坂があるの? と疑いたくなるくらい。しかしその入口には「居住者用車両を除き車両通行止め」の標識が立っていました。車両は「通ってはだめ」な道、なのです。
少し坂を下ったとこの電柱には2回続けて「この先自動車の通過は出来ません」の看板。盛んに注意を促しています。やはり「何か」がありそうな雰囲気です。
さらに先へ進むと、地面がアスファルトから横溝が掘られたコンクリート舗装になりました。急坂では舗装の補修を頻繁に行うことが難しいため、コンクリート舗装になっていることが多いです。横溝は滑り止めです。
道路の先には「向かいの建物の屋根」が見えます。……ということはやっぱりこの先は、一気に坂の角度が急になっていることが想像できます。
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