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マスクのありなしで会話中の飛沫はどのくらい違うか 米国立衛生研究所がレーザーで可視化

マスクなしは小声でも飛沫が確認できます。

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 米国立衛生研究所が、話しているときのしぶきが飛んでいる様子をレーザーで可視化しました。マスクをつけている場合とつけていない場合を比べて、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の感染の原因の1つとされる飛沫の量を抑えられることを発表しています。



 この実験結果は「The New England Journal of Medicine」に掲載されました。内側を黒く塗った箱の中で「Stay Healthy(ステイヘルシー)」と発声し、緑のレーザーで飛沫を可視化して、マスク(わずかに湿った手ぬぐい)で口を覆った場合とそうでない場合で飛沫量を比べます。


 マスクをつけていない場合では、画面全体を覆うような飛沫が確認できます。声を小さくした場合は、音量に合わせて量は減るものの、たくさんの緑色の光が見えます。


米国立衛生研究所、会話中の飛沫をレーザーで可視化 マスクでしぶき量が低下すると判明 マスクなしの場合は飛沫がよく見える

 続いてマスクをつけた場合では、飛沫の量に大きな変化がありました。緑色の光はほとんど見えません。2回目、3回目と声の大きさを上げますが、飛沫量はほとんど変わりません。


米国立衛生研究所、会話中の飛沫をレーザーで可視化 マスクでしぶき量が低下すると判明 マスクで緑色の光はほとんど確認できない状態に

 飛沫量は常に一定ではなく、発する言葉によって違いがあるようです。実験では、「Stay Healthy」という言葉が使われましたが、「Healthy」の「th」の音を発話したときに、飛沫の量が最も多くなったと報告しています。


 発表によると、実験の目的は口を覆った場合の飛沫量を調べることしています。どの程度の飛沫がウイルス感染に関係するかは明らかにしていません。


(画像はThe New England Journal of Medicineから)

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