コロナ不況に苦しむ銀座の商店や飲食店を応援しようと、老舗和菓子店「木挽町よしや」がSNS上で「物々交換プロジェクト」を始めました。名店から自慢の品を募り、交換して代わる代わる紹介する試みです。
物々交換は4月2日、同店の名物のどら焼きからスタート。これをもとに交換で手に入れた品をTwitterで紹介し、さらに交換して新しい品を紹介します。このリレーを繰り返すことで、各店の名品を次々とアピールし助け合えるわけです。
この物々交換の輪は、銀座菊廼舎の和菓子「富貴寄」、イタリア料理店「ヴォメロ」のワイン、銀座出身の落語家 十一代目金原亭馬生師匠、JRAウインズ銀座のオリジナルグッズと毎日のようにつながり、交換回数は20回を超えるまでになりました。
ねとらぼ編集部は木挽町よしやを取材し、プロジェクトの経緯を聞きました。どら焼きが有名な木挽町よしやは、オリジナル焼き印の製作も手掛けており、企業などから請け負った焼き印を6000本以上預かっているとのこと。こうした事情から顧客の苦境を生で聞く機会も多く、何か役に立てることはないかと今回のプロジェクトを始めたといいます。
4月に始動して以来、受けた問い合わせは1週間に約10件。日程が合えば交換しており、未公開分を含めて25回のバトンが回っているそうです(取材日の16日時点)。「銀座の街は絆が強いと感じました。助け合いの気持ちやお互いを思いやることができているからこそ、一番輝き続けている街なのだと実感いたしました」(よしや担当者)。
どら焼きに始まった物々交換は、24回の交換を経て、執筆時点ではクインテッサホテル東京銀座のデイユースプラン招待券を紹介。なお、プロジェクトはコロナ問題の収束をもって終了し、最後の品は全参加者の連名で国か都に寄付される予定です。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- いらすとや、LINEとコラボした「デマ拡散防止スタンプ」を無料配布 「拡散する前に深呼吸」など8種類
「LINE新型コロナ情報」アカウントの友だち追加でもらえます。 - マッチ売りも鬼退治も敏腕営業マンが即解決 PR動画「営業の力で終わらせる童話劇場」のスピード感が半端ない
かさ地蔵のおじいさん「笠が売れんかった」→営業マン「大口受注、決まりました!」→「めでたしめでたし」と、万事この調子。 - レジ打ちロボットに「温かみが足りない」とクレームをつけた結果…… 驚きの過去が飛び出す4コマ漫画が壮大なオチ
1コマ目と3コマ目、絶対作画監督が違う。 - 外出できない今こそ「世界史」にハマってほしい! 世界史の面白さを語る漫画に「分かる」「楽しそう」の声
読んでいるとホントに世界史が楽しそうに思えてくる。 - スタジオジブリ鈴木敏夫P、トトロの描き方を子どもたちへ配信 「目を離して描く。ここが一番大事」
外出自粛中の子どもたちを元気づける名古屋市のプロジェクトに、出身者として参加。