advertisement
コロナによる休校や外出自粛が長く続いた現在、中高生の望まない妊娠についての相談が増加していると報じられています。日本は性教育の遅れが指摘されており、子どもだけではなく大人も避妊や性感染症についての正しい知識がないことがあります。
そんな中、主に経口避妊薬(ピル)に関する情報をまとめた「PILL FACTBOOK/経口避妊薬ファクトブック〜人々が健康に活躍できる社会のために みんなに知ってほしい7つのこと〜」(以下、ファクトブック)が無料公開されました。制作は、医師がオンラインで診察(自由診療)・ピルの処方を行うアプリ「スマルナ」を運営するネクストイノベーション。
ファクトブックでは西條婦人科往診クリニックの西條良香さん監修のもと、避妊だけでなく月経に関係するさまざまな不調の改善・緩和などさまざまな服用目的があることや避妊方法別の避妊率、日本の中絶の現状、ピルと婦人科系がんのリスクなどについて表やグラフを使ってわかりやすく解説されています。
ファクトブックはピルの服用率が極端に低いこと(日本0.9%、先進国で24.6%)や、アプリを通したユーザーとのコミュニケーションで体に対する知識の不足から、避妊や生理でトラブルがあっても適切に医療にアクセスできない若い女性が多いことなどを背景に作成されたとのこと。デジタル版の無料公開のほか、「スマルナ」がプロデュースしたクリニック内での配布、希望する教育機関への無償提供が行われます。
今後は「性感染症」「性教育」といったテーマでファクトブックを作る予定とのこと。ファクトブックで学びながら、健やかに自分の体と付き合えるといいですね。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「本当にヒールはつらいのか?」YouTuberがヒールつきパンプスで1日歩き回った検証動画が話題に パンプスを履いた本人に話を聞いてみた
- 「これが欲しかった」「ぜひ定番化を」の声 エリスの生理用ナプキンにシンプルな限定デザイン登場、狙いを担当者に聞いた
- 「ナイチンゲールやキュリー夫人“以外”の新しい女性の伝記が、日本でもそろそろ必要」 岩崎書店が新たな伝記絵本シリーズで目指すものは?
- 生理をオープンに――大丸梅田店「生理バッジ」に批判も 担当者に試験導入の理由を聞いた
- 「楽しく正しい性の知識を伝えたい」 医師夫婦ユニット「アクロストン」に聞く「男子のための生理教室」の大切さ