街中で信号待ちをする時、道路を走行する車にふと目が向きませんか? 特に東京のような大都市だと、リアウイングなどを追加したカスタムカーなどを見かける場合もあり、つい気になってしまいます。
しかし車のカスタムは、小さな改造であっても法律違反になってしまう可能性を持ち合わせています。プチアレンジのつもりが知らず知らずのうちに違法に……? そんな不正改造への注意を促す動画を、国土交通省および「不正改造防止推進協議会」が配信しています。
動画では摘発対象になる事例を上げています。例えば窓ガラスに貼ると、紫外線をカットしたり、車内を隠してくれるカーフィルム。こちらはリアガラスに設置できます。
しかし運転席や助手席の窓ガラスに着色フィルムを貼るのは、視認性を低下させるため、認められていません。また透明なフィルムであっても、ガラスとの組み合わせや経年劣化によって、可視光線透過率が70%を下回ると違反となります。
さらに車のカスタムとしてメジャーな、マフラーの変更にも注意が必要。騒音公害や大気汚染の要因になるため、基準不適合のマフラーを装着したり、切断や取り外しを行うのは違反となります。
他にもウイングを追加したり、タイヤやホイールなどを交換したりする場合、車体からはみ出してはいけません。車の近くにいる歩行者を巻き込む危険性があるのです。
これらの改造を行うと、自動車の不正改造と見なされ、6カ月以下の懲役や30万円以下の罰金に課せられる場合があります。
「ちょっと改造しただけなのに……」と思うかもしれません。しかし、2020年の日本の交通事故死傷者は、3000人以上を記録しています。命が助かった場合でも、重い障がいを負うこともあり、車の安全性は厳重に守る必要があります。
自分の愛車にアレンジを施す際には、ちょっとした改造であっても近くの整備工場や自動車用品販売店に尋ね、確認するようにしましょう!
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提供:国土交通省 不正改造防止推進協議会
アイティメディア営業企画/制作:ねとらぼ編集部/掲載内容有効期限:2020年6月7日