ねとらぼ読者から自宅で起こった危険な出来事をインタビューする企画「うっかりおうちで死にかけた」。今回は「殺虫スプレーで、火災になりかけた」という方からお話を伺いました。
連載:うっかりおうちで死にかけた
我が家は落ち着く、心が安らぐ場所―― そんなイメージに反して、時には自宅でも命に関わるような危険な事故が起こることが。ただ日々過ごす場所だけあって、どんな危険があるのか気付きにくいもの。そこで「うっかり自宅で死にかけた体験談」を募集して、いろいろな人からいろいろ聞いてみよう、という企画です。
殺虫スプレーの使用後、アロマキャンドルを使おうとしたら爆発音
殺虫剤を使った後に、ライターを使用して火災を起こしかけたことがあります。
ごみ箱に小バエがいたので殺虫スプレーを噴射し、その直後にごみ箱の上でライターを点火しました(もらいもののアロマキャンドルに火をつけるため)。すると、「ボンッ」という爆発音。ごみ箱の中身が少し燃え、運悪く顔も下に向けていたので前髪の先も燃えてしまいました。
ごみ箱はぬれタオル、髪はすぐにシャワーを浴びることで何とか事態を収めることに成功。大ケガにならず、良かったです。
―― パニックになってしまいそうな場面ですが、冷静に対処されたんですね
それ以降、殺虫剤を使った後は必ず換気をするように気を付けています。これから虫が増える季節なので、皆さんも注意していただけますと。
編集部注:夏場に注意したいスプレー缶製品の使い方
殺虫剤に限らず、「スプレー缶(エアゾール缶)製品を誤った使い方をすると火災事故につながるおそれがあり、火のそば、閉め切った空間で使うのはNG」というのは広く知られているところ。ここでは“特に夏場に注意が必要そうな点”をまとめてみました。
- 「日本家庭用殺虫剤工業会」によると、「車のフロントガラス周辺など40℃以上になるところや日光が直接あたるところには置かないようにしましょう」
- 各種自治体のWebサイトを見ると制汗スプレー、コールドスプレーについても注意喚起されている
自治体などが紹介しているスプレー缶製品の事故事例
- 静岡県富士市:台所にゴキブリが出て殺虫スプレーを噴射→調理中のガスこんろの火が引火
- 大阪府堺市:お風呂場に虫が出て殺虫スプレー→浴室内の点火スイッチをいれたところ爆発
- 大阪府松原市:バーベキューでカセットこんろに大きな鉄板をのせて調理→輻射熱で破裂
- 日本自動車連盟(JAF):自動車内で冷却スプレーを使用→その後、タバコを吸おうとして爆発
なお、使用時の注意の詳細は、使用する各製品の注意書き、当該製品のWebサイトなどからご確認ください。
※本企画は取材対象者のエピソードをそのまま記事化したものであり、特定の製品や状況の危険性、安全性を立証するものではありません。
本企画では取材させていただける読者の方を募集しています
- まさかだった身近な危険
- それから注意するようになったこと
- 周囲を見ていて、ヒヤヒヤするようになったこと
などを取材させていただける方、ねとらぼの募集用Twitterアカウント(@nlab_boshu)から、DMにてご連絡いただけますと幸いです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.