「算数」が得意な小学生の弟くんに、お姉ちゃんが「数学」の恐ろしさを陰謀論っぽく教える漫画が、混沌(カオス)と化しています。作者は漫画家の福井セイさん(@fukuisei)です。
数学のテストが赤点だった中学3年生の姉。それを見て「ラクショーじゃん、算数くらい!」と、数学と算数を同一ものとみなす発言をしたことが、弟くんにとって不幸の始まりでした。
姉は、弟くんが「数学」を知らないのをいいことに、ちょっとしたいたずらを仕掛けます。数学とは「数多(あまた)ノ人間ニ地獄ヲ見セル学問」の略であると、裏で恐ろしい力が働いているかのような説明をするのです。「人間に地獄を見せる」。ある意味で正しいんだけど、弟くんをビビらせすぎでは……。
ウソだって言ってよ! 弟くんが泣きじゃくっているところへ、母が帰宅。恐怖に慄く息子をなだめようとしますが、姉がいち早くサインを送ると、母はすべてを察知。ノリノリになって、姉とは路線の異なるオカルト設定で数学の闇を語りだしたものだから、現場はさらに混沌として……。
作者の福井セイさんは、週刊少年サンデーで『ゆこさえ戦えば』、『すうの空気攻略』を連載していた漫画家です。
「算数と数学の違い」と題されたこの作品がツイッターに掲載されると、「勢いあって好き」、「ノリが良すぎて面白い」、「弟くん以外重度のオタクな気がしてならないwww」といったコメントが並ぶとともに、1.4万以上リツイートされました。
なかには「算数から数学で躓(つまづ)いたのでとても共感」したという、数学の恐ろしさに納得する声までありました。
ちなみに福井さんによれば、最後のページの「完」を、数学をテーマにした作品らしく「Q.E.D.」(=証明終わり)にするアイデアもあったそうです。
「算数と数学の違い」
画像提供:福井セイ(@fukuisei)さん
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