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え、この言葉通じないんですか―― 日本各地の方からそんな体験談に聞く読者募集企画「マジで方言じゃないと思ってた」。今回は岡山県出身の方から「サシ」のお話を伺いました。
東京転勤後、職場で「“サシ”を忘れた」→その場にいた社員から一斉にツッコまれた
岡山県出身。転勤になって東京で働いていた時期があります。その職場では、紙の予定表にそれぞれのスタッフの作業予定を書いていて、作業期間を矢印で書いていました。
その矢印の真っすぐな線を引くときに物差しを使用するのですが、物差しを忘れたことを「さしを忘れた」と言った瞬間、その場にいた先輩社員から一斉にツッコまれました。「サシ」って何? 「ものさし」か「じょうぎ」だろ? と。
何というか、方言が持っている“特有の古臭さ”、分かりますでしょうか?
―― 初めて聞いた言葉でも「何かこれ方言っぽいなあ」と嗅覚がはたらくときってありますよね。
僕にとって「サシ」は方言らしさがない言葉で、「物差し」を略したような言い方には、むしろ新しさすら感じていたので驚きました(笑)。
―― 感覚的なところではありますが、伝わるギリギリの文字数で話す感じがちょっと業界用語っぽいような……?
しばらく後になって、この話を広島県出身の方にしたら、「さし」は同県でも使われるようでした。中国地方の方言なのかな?
※編集部注:調べてみたところ、物差しを意味する「さし」は、実は辞書にも掲載されている表現。しかし、西日本各地の方言として紹介されていることも多く、この言葉の使用にはけっこう地域差があるもよう。
本企画では取材させていただける読者の体験談を常時募集しています
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