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「父母よ。どうか。どうか無事であってくれ」 実在の日記をもとに“原爆の日”の惨状を伝える「ひろしまタイムライン」がリアル(2/6 ページ)
序盤こそ比較的穏やかな暮らしぶりがみられますが、やがてツイートの内容がどんどん不穏となり、8月6日の原爆投下へ……。
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7月2日には呉市が大規模な空襲を受け壊滅。その後一郎さんに召集令状が届いたり、シュンさんが農村学徒として動員されたり、緊迫する状況のなか、3人は“あの”8月6日を迎えました。
8月6日当日、3人のツイートは夏の暑さを伝えるなど平穏な内容でスタート。シュンさんは待望の帰省許可を得て、汽車を待っていました。そんななか、8時15分に広島市へ原爆が投下。「ん?」「えっ」といった驚きのツイートが、やがて「家が土まみれ。口ん中も 何が。妻は義姉は??」「とにかく お義母様 子供たちに布団をかぶせなき」「あれは廣島か? 家、学校、父ちゃん母ちゃん」と続き、惨状を表していきます(原文ママ)。
執筆時点でもツイートは続き、当時の広島を生々しく伝えています。なお、公式サイトではモデルとなった日記の原文も公開されています。
ハッシュタグ「ひろしまタイムライン」は彼らの投稿だけでなく、Twitterユーザーの感想も多数。「リアルさながらの形で伝えようと思った発想がすごいし、見てて心がギューっとなる」「1つ1つのツイート全てに重みがある」「実際に生きていた人の声は痛い」「どんな教科書よりも頭の中に映像を描きやすく、キャラクターを実在する人間として感じられる」など、大反響を呼んでいます。
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