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「犬の腎臓」になって少しだけ犬を長生きさせるゲーム「renal summer」が切ない 「ひとりぼっち惑星」作者の新作ゲーム

がんばってもわずかな延命しかできないのがつらい……。

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 “犬の腎臓になる”ゲームアプリ、「renal summer」(Android版iOS版)が大反響を呼んでいます。腎臓としての働きに努め、腎臓病の犬を少しでも長生きさせるとは、なんて斬新で切なく悲しい設定なんだ……。


renal summerrenal summer 冒頭のメッセージで既につらい

 「ひとりぼっち惑星」(関連記事)で知られる、ところにょり(@tokoronyori)さんの新作。プレイヤーの立場は、孤独な老人と暮らしている“余命いくばくもない犬”の腎臓です。血液の塊を壊して毒素を取り除くことで、犬を少しだけ長生きさせ、飼い主との暮らしも少しだけ延長できます。


renal summer プレイヤーは犬の腎機能を助けつつ、老人たちの暮らしを見守ることになります

 基本のゲームシステムは、4色のブロックで表現された血液の塊を、タップ連打で壊すパズル。こうして毒素を排出することで、じわじわ減る犬の生命力を回復できます。なお、ゲーム中の時間は端末の時間と連動する仕組み。画面上部ではプレイヤーの時間に合わせて、食事や農作業といった老人と犬の生活が描かれます。


renal summerrenal summer 壊すと上のブロックが落ち、新たなブロックが出現。色が同じブロックは隣接するとひとかたまりとなり、まとめて破壊可能になるので、順序を考えて壊していけばタップの回数が少なくて済みます

 プレイ中にたまる「腎臓経験値」で「血圧」をレベルアップすると、ブロックの破壊に必要なタップ数を削減可能。また、動画広告を見ると一時的に血圧が著しく上がり、なぞるだけでブロックを壊せるようになります。ただ、現実的に考えると、血圧は高いと腎臓への負担になるわけで、むやみに上げ続けると弊害もありそう……。


renal summer 左下のタブをタップするとメニューがオープン。「けつあつ」で経験値と引き換えに血圧のレベルを上げられます。メニューには広告を消せる250円の課金ボタンも

renal summer 広告を見ようとすると、たまに老人がとっている新聞記事が出ることも。「ペット用透析サービスの崩壊」とか、恐ろしいこと書いてある……

 いくらプレイヤーが尽力しても、犬の衰弱はまぬがれないのがこのゲームのつらいところ。時間が経過するにつれて血液中の毒素が増え、ブロックを壊しにくくなります。そして、生命力の回復はできても、その最大値は時間がたつと目減りするもよう。病魔がじわじわ近づいている……。


renal summer 通知をオンにしていると、犬の衰弱を告げられることも

renal summer 通知を受けてアプリを開くと、犬がぐったり。生命力がゲージの中央より減ると、動けなくなってしまうようです

renal summer がんばって回復したものの、ゲージは前日よりも黒い部分が増えている。こうして毎日最大値が減っていったら、もう打つ手がなくなってしまうのでは……

 Twitterでは「犬の動きがかわいいけれど、その後を思うと悲しい」「説明文だけで泣けてきた」「昔亡くした実家の犬を思い出す」など、感じ入る人が多数。ハッシュタグ「renalsummer」ではプレイ報告も多く、細やかに描かれた犬たちの暮らしに和む人や、日に日に衰える犬の姿を悲しむ人など、さまざまな反応がみられます。

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