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「5分前にはルームに入室」「深々と頭を下げながら会議終了ボタン」はデマ 大炎上した“謎のテレワークマナー”は誰が広めたのか マナー本出版社も「驚いている」(2/2 ページ)

調べたところ、書籍内にそのようなマナーは載っていないことが分かりました。

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実際に紹介されているテレワークマナーの例(プレスリリースより)


始業前には「今日の予定」をメールで報告

 チーム間でスケジュールを共有していれば、互いが抱えている仕事の状況が理解できますし、「なかなか返事が来ない」といったイライラや不信感も生まれづらくなります。

 「始業時間になったら、その日の予定を箇条書きにして、上司や同僚全員にメールで送る」といったルールを弊社(著者の会社)のクライアントには導入してもらっています。これだけでもスケジュールの共有が実現し、チーム間のトラブルが激減しています。


オンラインミーティングの入室は1分前でOK

 早く入室したほうが安心だけれど、ホストにプレッシャーを与えてしまうのではないか。かといって、開始時間ギリギリだと、取引先や上司より後に入室することとなり失礼になってしまうのではないか。テレワークで相手の様子が見えない分、心配になってしまいますよね。

 オンラインミーティングは、開始時間の1分前には入室しておくと安心です。そうすれば開始時間に合うからです。

 マナーは相手の立場を考えつつ、お互いにプラスの関係を構築させていくものです。直前までほかのミーティングに参加していたなど、それぞれ事情があります。「先に入室していないから失礼だ」などとお互いが思わないこと。それが真のマナーです。


「オンラインでも席次は重要」はホント? ウソ?

 ツールにもよりますが、多くの場合、入室した順番で画面上の表示位置が決まります。早めに入室した人が上段になることが多いため、「目上の人より上に映らないように、目下の人はあとから入室すべき」「早めに入室してしまったら、一度退室して、改めて入室する」といった主張をする人がいるようです。

 結論から言えば、オンラインミーティングで席次を気にする必要はありません。そもそも、アプリが席次を意識した仕組みになっていませんし、入退室に時間をかけ、時間通りにミーティングを始められないほうが非効率的であり、非現実的です。

 さらに、あなたの見ている画面と、ほかの参加者の見ている画面の映り方が必ずしも一緒であるとは限りません。あなたのパソコン画面上では、上司の顔があなたの真下に映っているかもしれませんが、上司が見ている画面では、あなたが下段に映っているかもしれないのです。いちいち気にしても仕方がないです。


発言時の「目線」で聴き手の印象を変えられる

 「オンラインミーティングでは、どこを見て話をすればいいの かわからない」  そう悩む人がとても多いようです。あなたも目線をどこに向ければ落ち着くか、悩んだことはありませんか? カメラ位置を目線と同じに高さにしている場合、カメラよりも5〜10センチほど下を見ると、聴き手は「自分を見て話をしてくれている」と感じてくれます。

 特に強調して伝えたいときは、あえてまっすぐカメラを見ます。そうすることで説得力が増し、相手もより集中してくれます。

 目線を気にしすぎて、うまく話すことができなかったら、本末転倒です。何のために目線を意識したのか、わからなくなってしまいます。決して無理はしないでください。


『超基本 テレワークマナーの教科書』目次

  • 第1章 おさえておきたい!テレワークマナーの基本
  • 第2章 テレワーク中の「コミュニケーション」のマナー
  • 第3章 快適なオンラインミーティングを行う 「環境作り」のマナー
  • 第4章 「オンラインミーティングの準備」のマナー
  • 第5章 「オンラインミーティング中」のマナー
  • 第6章 テレワークマナーで知っておきたいQ&A10」


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