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東京ディズニーリゾート、チケットの価格変動制導入を検討 海外パークでは? 年パスはどうなる?

「新たなチケット戦略」を検討中とのこと。

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 東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドが、パスポート(チケット)に価格変動制の導入を検討していると8月13日の読売新聞朝刊が報じ、SNSで注目が集まっています。

TDR パスポートの価格変動制導入を検討
東京ディズニーランドのシンデレラ城

 価格変動制(ダイナミック・プライシング)は、来場者の需要の見込める日は価格を上げるなど、データに基づき価格を変動させる戦略。国内のテーマパークでは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンが導入しているほか、プロ野球などスポーツの観戦チケットなどでも使用されています。

 以前から価格変動制の採用を検討していたオリエンタルランド。価格設定によっては、客単価を向上できるほか、「密」を回避できる可能性もあるため、この機に価格変動制を導入するのは自然な流れに思われます。

TDR パスポートの価格変動制導入を検討
中長期的な成長に向けた、オリエンタルランドの今後の動き(2021年3月期 第1四半期決算説明会資料より)。単価向上の項目に「新たなチケット戦略の検討」が挙げられている

 現在、東京ディズニーリゾートのパスポートは日程に関係なく一律で、大人8200円。東京・香港以外の海外のディズニー・パークでは、パーク側が設定した繁忙期・閑散期に合わせた価格変動制を導入しています。

 また、海外では年間パスポートもブロックデー(入園不可日)の多さによって価格が異なる数種類をラインアップしており、日本で価格変動制が導入された際には、これにならったシステムになることも考えられます。

 COVID-19(新型コロナウイルス感染症)による休園中に価格改訂が行われ、値上げの一途をたどる東京ディズニーリゾートのパスポートですが、実は世界のパークの中では安い部類。

 価格変動制が導入された際には、閑散期は現在よりもお手ごろになるのか、それとも、価格は据え置きで、繁忙期の値段が上がるのか? 休園やコロナ対策で苦境のオリエンタルランドの動きに注目です。

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