猛暑日の室内にARで水を張って涼しい気分を味わう動画がTwitterに公開され、「涼しげで良いですね」「ARすごい」などの反響が寄せられています。
部屋に置かれたバランスボールや棚が水に浸かり、川の流れるような音が聞こえる8秒ほどの動画。水遊びをしているような心地よさが体験できそうです。AR技術で張った水ですが、光を反射する水面や水中の揺らぎ方など本当に水が流れているように見えます。
部屋の中だけでなく、会議室でも水を張ることもできます。
動画を投稿した板宮 朋基(@t_itamiya)さんによると、実はこの映像は「DisasterScope」といって災害リスクを実感するための教育・訓練用アプリを使用したもの。iPadProに搭載されたLiDARセンサーを利用し、対象物との距離や性質を分析して、映像に反映しています。国土交通省「「地点別浸水シミュレーション検索システム(浸水ナビ)」のサーバーに接続して、現在位置の想定最大浸水深をAR表示することが可能です。また、水の色は透明だけでなく泥水にすることもでき、水位・流速や漂流物の有無を画面タップで設定できるとのこと。
iPadPro版は一般公開はされておらず、リリースは未定。Android ARCore DepthAPI対応版はauスマートパスから「AR浸水シミュレータ」としてリリース済みで、ダウンロードして利用できます(株式会社ウェザーニューズと神奈川歯科大学との共同研究の成果です)。
今回のツイートは板宮さんが開発したiPad Pro版を「AR水張り」としてTwitterに投稿したもの。「今まで同様のツイートは幾度となく行ってきましたが,防災を前面に出すとあまり興味を持ってもらえないことを実感したので、アプローチを変えてみた」とのことで、この狙いがうまくいき多くの人に届けることができました。約1万6000回のリツイート、8万件を超えるいいねが寄せられています。
画像提供:板宮 朋基(@t_itamiya)さん
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