新津駅「越後釜めし(山の幸)」(980円)〜新津にもある“釜めし”駅弁!
新津駅にも釜めし駅弁があります。ぎっしり詰まった醤油味のご飯の上に、食欲をそそる鶏そぼろ、雪国まいたけがたっぷり!
【ライター望月の駅弁膝栗毛】(初出:2020年5月7日)
再び走る日が待ち遠しい、快速「SLばんえつ物語」号。
平成11(1999)年4月29日からC57形蒸気機関車180号機の牽引によって、週末を中心に運行されている磐越西線の看板列車は、昨年(2019年)で20周年を迎えました。
真っ黒な蒸気機関車が阿賀野川沿いを、モクモクと煙を上げて力強く走り抜けて行く様子は、乗る人、撮る人、見る人…きっと多くの方の心を揺さぶることでしょう。
(注)「SLばんえつ物語」号は2020年8月1日に運転再開。
鉄道において、機関車のことは、しばしば「カマ」と呼ばれます。
この「カマ」は、蒸気機関車の「釜」に由来するとされています。
その意味では、汽車に乗るときの駅弁は、“釜めし”をいただくのが面白いかもしれません。
じつは新津駅弁の「神尾弁当部」にも、釜めし駅弁があります。
今回は、磐越西線の旅にふさわしい「越後釜めし(山の幸)」(980円)をご紹介しましょう。
【おしながき】
- 醤油めし(新潟県産コシヒカリ)
- 鶏そぼろ煮
- 雪国まいたけ煮
- 椎茸煮
- 山せり漬け
- 栗煮
- 大根味噌漬け
手に取ると、陶器製の釜だけあって、ずっしりとした重みが感じられます。
ぎっしり詰まった醤油味のご飯の上には、食欲をそそる鶏そぼろ、雪国まいたけがたっぷり載っていて、自然な甘さの栗でアクセントをつけながらいただいていきます。
「越後釜めし(山の幸)」も、神尾弁当の「ネットオーダー(通信販売)」が可能。
平時でも、事前に予約して、新津駅前の本社で受け取るのがお薦めです。
磐越西線では、1990年代までディーゼル機関車がけん引する客車列車が健在でしたが、この列車を置き換えたキハ40系列の気動車も、今年(2020年)3月のダイヤ改正で引退。
いまは最新鋭のGV-E400系気動車をはじめとしたJR世代の車両が日常のローカル輸送を担っています。
「森と水とロマンの鉄道」という愛称にふさわしい、風光明媚な車窓が楽しめる磐越西線。
再び鉄道旅のロマンが感じられる日を、通信販売の駅弁をいただきながら、首を長〜くして待つことにいたしましょう。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/
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