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「極めし者の情熱、趣味者の鑑」「マジで涙出た」 自宅に動く10トン機関車を所持する猛者の記録がすごすぎる(1/2 ページ)

感動して、うらやましくて涙出る。

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 「自宅で機関車を動態保存する」とある鉄道マニアのこれまでの活動を記録した動画が、スケール大きすぎて感動するしかない……! とTwitterで話題になっています。機関車の持ち主は、全国の廃線跡探索やマンホール撮影などを趣味とする「歩鉄の達人」(@hotetunotatujin)さん。

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 動画は歩鉄の達人さんが機関車を購入してから、自宅の駐車場に搬入する様子、修復(レストア)作業を行う過程、さらに庭にレールを延長して踏切を設置してしまうまでの、約8年7カ月の記録写真をまとめた壮大なもの。

 ホントに自宅へ機関車が……。個人の趣味としてここまでやってしまうとは……。そのスケールに感動し、そして趣味者であればうらやましくて涙が出るかもしれません。

自宅 機関車
鉄道趣味が高じて機関車を所有、しかも動態保存で。趣味者憧れのロマンを実現(画像:「歩鉄の達人」(@hotetunotatujin)さん、以下同)
自宅 機関車
住宅街にある自宅へ機関車を搬入

 歩鉄の達人さんは「全国の廃線跡を650件以上巡り、自宅に森林鉄道程度の小型の機関車でも自宅に置きたいと思っていたところ、息子がネットで機関車が売っていると教えてくれて。問い合わせて自宅の車庫に収まる同じ形式の機関車の寸法を測定しつつ、現地に実物を見に行って購入を決めました」と言います。

 機関車の受け入れに向けて、もともと駐車場に停めていたクルマは売り払い、二段式駐車場も撤去して挑んだそうです。

 購入したDL機関車は協三工業製の10t動車で、1976年10月に製造されたもの。重さは10トン、最高速度は時速15キロ。現役時代は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍し、新潟県の青海駅で除雪作業車として活躍していました。

 搬入時点ではではさびが目立ち、あちらこちらに穴が開いている状態でした。レストア作業を経て約半年でまず黄色に塗り直されました。

自宅 機関車
搬入直後はサビが目立ちあちらこちらに穴が開いていた
自宅 機関車
修復が進み、黄色に塗り直された。ここまでで約半年

 趣味は突き詰めるとどこまでも果てしなく行ってしまいます。その後機関車はオレンジ色に塗り直されてレストアも佳境に。

 さらに庭を取り壊してレールを伸ばし、信号機や遮断器を設置。バラスト(砕石)も敷かれて、自宅の庭も本物さながらの鉄道施設に変ぼうしました。回路を自作し、踏切も実際に動作します。もちろん機関車は動態保存。連動して「動く」のです。

自宅 機関車
オレンジ色に塗り直し、さらに線路を延長
自宅 機関車
遮断器や警報機も設置され、機関車と連動する回路も自作

―― 感動しました……。どんなところが苦労しましたか?

 レストアするのにネット通販で交換部品などを調達し、取り付けようと思ったらネジが合わず、無駄にしたパーツが多数あったことです。試行錯誤しながらの作業でしたが、それが楽しかったりもします。

―― ほぼ完成とのことですが、この機関車の今後は……? その後の計画や目標がありましたら教えてください

 機関車のレストアはある程度終わり、今後は塗装の補修など定期的なメンテナンスを行うだけになってしまったので、実は今、楽しみが半減した気持ちです。新しい興味をまた見つけて、それにのめり込んで行けたらなと思います。

搬入の様子
走行の様子


 気になる費用は、機関車本体が約100万円、輸送費が約60万円。その後の修復における部品代などで100〜200万円ほどだそうです。もちろん庭の線路化やその他の設備などもありますからそれだけで済んではいないはずであり、そもそもそれが高い/安いの話ではないですよね。ヤボなことを聞いてしまってごめんなさい!

 ネットでも「死ぬほどうらやましい」「人の情熱って凄い」「趣味者の鑑」「趣味もここまで突き抜けると尊敬しかない」など驚きと憧れの入り交じった反応が多く上がりました。

 鉄道趣味に限らず自分のやりたいことをやっていきたいという歩鉄の達人さん。このほかにも、ダム、れんが建造物、ねじりまんぽ(トンネルのアーチ部が斜めに積まれているもの)訪問など、幅広く活動しています。極めし趣味人、私たちもこうありたいです……!

大泉勝彦

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