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「お兄ちゃんはそのキモい人の家族だよ」 家族と性的マイノリティの漫画に胸がぎゅっとなる

「自分と違う」「マジョリティじゃない」から否定していいわけじゃない。

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 セクシュアリティと家族の考え方について描いた漫画に反響が集まっています。作者はしろとまの(@shiro_mano)さん。同性カップルで暮らしている作者は、性自認について初めてお母さんに打ち明けます。


セクシャリティの話05 帰省をきっかけにお母さんに自分のセクシャリティをカミングアウトしたお話

 彼女と一緒に暮らしているしろとまのさんは、帰省をきっかけに自分たちが同性のカップルであることをお母さんにカミングアウトしました。

 「頭では理解できるけど、心ではなかなか受け入れられない…」と葛藤しながらも「好きな人がいると優しくなれるよね…」「どんな人生を選ぶにしろ元気でいてほしい……」と否定せず受け止めようとしてくれるお母さん。2人は涙を流しながら、ゆっくりと話をしたそうです。

 お母さんの反応を嬉しく思う一方で、お兄さんとお父さんに対しては、まだ打ち明けられないと感じていました。


セクシャリティの話01

セクシャリティの話02

 お父さんとお兄さんはその手の話に否定的。お母さんと話をした晩も、家族の会話にセンシティブな話題が持ち上がりました。

 「足立区のはなし知ってる?」と、足立区の議員によるLGBT差別発言の話を切り出すお兄さん。自分の失言を撤回する気がないと言っていたその議員に対し、お兄さんは「見直したわ!」と肯定的な態度を示し、お父さんもそれに同意します。先ほどの会話を思い落ち込んでしまうお母さん……。


セクシャリティの話02

セクシャリティの話04

 「自分には関係ない」と思って投げた言葉が目の前の人を傷つけることもある。自分とは無関係と思ってくれてもいいし、理解してくれなくてもいいけれど、ただ幸せになりたくて頑張っている人を興味本位で叩かないでほしい。家族の言葉に痛みを感じながら、それでもいつか「話せたらいいな」「『そうなんだ、ふ〜ん』くらいに流してほしい」と願っているそうです。

 自分と違うものを受け入れるのは難しいことかもしれません。考え方や価値観は人それぞれ違うものですし、正解もないのでしょう。だからこそ、臆測や偏見で自分の知らないことを否定したくはないと改めて考えさせられました。

 例えば、漫画に描かれているお父さんとお兄さんの描写もあくまで一面だけを切り取ったもの。しろとまのさんはリプライで「けして兄も父もわるいひとじゃないんですよ…どんな意見持とうが自由で、受け入れられないならそれはそれでいいんです、それぞれ生きてきた価値観があるだろうし…」と補足しています。

 読者からは「最後の『この子たちが大人になったとき好きな人と堂々と一緒にいられる社会だったらいいな』という言葉にグッときました」「LGBTの人たちがどう生きていくかを、LGBTじゃない人たちが決めるっておかしいですよね」「『自分には関係ないから』って投げた言葉が、案外目の前の人を傷つけているよ」「子どもたちがのびのびとできる社会にしたいですね」と共感の声が寄せられています。

画像提供:しろとまの(@shiro_mano)さん



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