「コロナ収束したら付き合うふたり」 幼なじみが付き合うまでを描いた漫画に「泣いてしまった」「良いお話」(1/2 ページ)
結末が分かっていても最後まで読み進めてしまう。
幼なじみが幼稚園に入ってから大人になって付き合うまでを描いた漫画「コロナ収束したら付き合うふたり」(作:うえはらけいたさん)が、「泣いてしまった」「良いお話」と好評を博しています。
物語は1993年4月、おさむとつかさが幼稚園に入園する場面から始まります。入園式ではつないだ手を離さなかった2人。小学校の入学式では手をつなぎこそしませんでしたが、仲よく過ごします。この頃から恋心が芽生えているようで、水泳記録会を見学するつもりだったおさむが、「25メートル泳げたら好きな人を教えてもいい」というつかさの言葉に一転奮起するほほえましい場面も見られます。
小学校ではおさむがいじめられ、中学校ではつかさが不登校に。悩みを抱える中で、2人が互いを思い合っている様子が描かれます。しかし高校、大学と年齢を重ねるうち、2人はそれぞれ別の人と付き合い、距離ができていきます。そんな2人ですが、子どもの頃の“秘密基地”でばったり出会ったりと、絆が続いていることを感じさせる場面も。そして就活や仕事、恋愛と、大人になった2人がさまざまな経験をしながら寄り添ったり離れたりする紆余曲折が作中では時間を追って描かれていきます。
「コロナ収束したら付き合うふたり」というタイトルから、読者には結末が見えています。しかし、年齢とともに変わる心の機微が丁寧に描かれる物語は、結末が分かっていても最後まで読み進めてしまいます。子どものころの、時に意地を張りつつもストレートな感情表現から、大人になってからの、思い合いつつも踏み込めない複雑な感情まで、リアルに描かれ引き込まれます。
また作中にはたまごっちやmixi、ニコニコ動画などその時代に流行したものがちりばめられており、読みながら懐かしいものを探す楽しみもあります。
次ページから同作の冒頭部分を掲載します。全編は漫画サイト「コミチ」で読めます。
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