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筋トレなのに「息をとめるだけ」だと……!? Twitterで話題『力尽き筋トレ』著者インタビュー(2/2 ページ)

心肺機能の強化が期待できるそうです。

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石本 なぜ他の運動が筋トレに絶対勝てないかというと、筋トレは面白くないからです。筋トレはとにかく身体を変えることだけに特化していて、ダンベルを持って上下に上げ下げするだけだったりするわけですよ。見た目や代謝を上げるのを最優先にしている。

 なので『力尽き筋トレ』を読んだ人も、最初のハードルを超えたらやっぱり筋トレを週に1回でも良いから習慣化してほしいです。そうすればみなさんの身体も自ずと変わります。

――石本さんご自身もダイエットに成功して、公式サイトなどにすごいビフォーアフター写真を掲載していますよね。

石本 僕が太るのと痩せるのを繰り返しているのはどちらかというと趣味とかパフォーマンスに近いものなので、今回の本にはあまり関係ありません。ネットやSNSでダイエット方法を調べようと思うときに特に気を付けてほしいのは「再現性」です。

――ほほう。

石本 「私○○やってました。みんなもまねしてね」というのは一番危険なんですよ。被験者が1人というデータは他の人に当てはまるか分からない。僕が作る資料やダイエット内容はあくまでも論文を読んだり解剖学の勉強をして、さらに何千人も教えて痩せさせてきた経験を元にしています。自分でダイエットをやるのは趣味が半分と、それまでの理論が正しかったと再確認するためが半分です。

残りHP「60%」のトレーニング

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みんなを健康にしたい

――石本さんが筋トレに目覚めたきっかけは何だったんですか?

石本 僕はもともと中学で卓球部に入っていたくらいで、全く運動してこなかったんです。ただ、一度まともに生活ができないくらいの病気になってしまいまして。「足底腱膜炎」といって、足の裏が痛くなる病気です。それでまともに歩くことすらできなくなってしまい、そこから引きこもり生活が長期間続きました。

 いろいろな病院に行ったんですが、お医者さんに知識がなくて、湿布とかしかもらえずにどんどん悪化してしまった。それでも諦めきれずに、運動に詳しいスポーツ整形外科に行ったら、今度はちゃんと治ったんです。知識を持って指導すればこんなに違うのかと。そこではじめて健康に歩けることにすごい感動しました。この感動をいろんな方に味わってほしい、日本中のみんなを健康にしたいといいう思いで今の仕事を始めたんです。

――そんなエピソードがあったんですね。

石本 なので、じゃあ皆を健康にするためにはどうすれば良いのか? と思ったときに、筋トレさせるのが一番だと思ったんですよ。僕は今年で40歳なんですけど。

――あれ? もっと若く見えますね。

石本 ありがとうございます。それも筋トレのおかげです。

 今回本を書いて分かったのは、布団の上でちょっと動くだけでもすごい勇気を出して踏み出してる方が多いということ。僕はもともと運動が大嫌いなのでよく分かるんですが、われわれ指導者が一般的な方との感覚の乖離を認識するのはとても重要なことだと再認識しました。この本が運動が嫌いな人のための第一歩になってくれたら、とてもうれしいです。

「この本で筋トレのハードルを下げられれば」と語る石本さん



光文社は他にも「力尽き」シリーズを刊行中

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