映画「プラダを着た悪魔」や「マイ・インターン」で知られる英女優のアン・ハサウェイが11月5日、Instagramを更新。12月4日から日本で公開予定の映画「魔女がいっぱい」の身体描写へ寄せられた批判に謝罪しました。
同映画は、英作家のロアルド・ダール原案の同名の児童書を映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」などで知られるロバート・ゼメキス監督で映画化したファンタジー映画。アンは、人間のふりをしながら邪悪な魔法を使う大魔女のグランド・ウィッチとして主演を務めています。
同映画のトレイラーでは、魔女の指は3本しか生えておらず、指が全てくっついたつま先や、耳まで裂けた口なども見られました。このような身体描写に対し、SNS上では「手足などの身体の違いを異常だとか、怖がるもののように扱っている」と批判が巻き起こりました。生まれつきに手や指がない人、失った人々が「#NotAWitch(魔女ではない)」というハッシュタグとともに、自身が偏見によって受けた苦しみを告白しています。
5日の投稿でアンは、「映画中の魔女の描写によって、多くの身体に違いのある人々、特に子どもたちが苦しめられていることを知りました」と切り出し、大魔女の容姿のデザインを受け取った際には、手足の違いに結び付けて考えもしなかったと説明しました。
他人の感情や経験に敏感であろうと努めてきたと前置きした上で、アンは「心から多様性を尊重し合うことを信じ、残酷さを憎む人間として、皆さんに与えてしまった痛みを謝りたい。本当にごめんなさい」とし、特に手足に違いを持つ子どもたちとその家族に向けて、「私が我が子を愛するように、皆さんのことを強く愛している全ての人たちにも謝りたい。皆さんの家族をがっかりさせて、ごめんなさい」と謝罪しました。
この投稿とともにアンは、手足の違いに関する理解を発信する非営利団体「ラッキー・フィン・プロジェクト」の動画を共有。動画では、大人から子どもまで、さまざまな年齢・職業の人々が「私は自分の手を隠したりしない」「あなたと同じ人間だ」と宣言しています。アンはファンに向けて、「このプロジェクトと、ハッシュタグ#NotAWitchの投稿を見て、手足の違いに対して必要とされている包括的な視点を知ってほしい」と呼びかけています。
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