18駅を廃止、18駅を自治体管理に JR北海道、2021年春ダイヤ改正で約6.2億円の経費削減を狙う 普通・特急の本数カットも
経費削減を狙う春のダイヤ改正案が発表されました。
JR北海道は2020年12月9日、2021年春に実施するダイヤ改正の方針を発表。駅の廃止、運行本数を減らすなど、約6.2億円の経費削減を図る改正案が公開されました。
JR北海道が公開したプレスリリースによると、運行ダイヤが見直されるのは特急列車と普通・快速列車でです。
定期的に運行している特急列車は、札幌-函館間の24本が20本になり、北斗23号・24号の2本が取りやめ、北斗5号・14号の2本が閑散期は水・木のみの運行になります。札幌-旭川間の48本は44本になり、カムイ9号、28号、29号、42号が土休日(お盆や年末年始は平日含む)のみの運行になります。
旭川-網走間の8本は4本になり、大雪1号から4号が閑散期は火・水・木を運休になります。旭川-稚内間の6本は4本となり、サロベツ3号・4号が閑散期は火・水・木を運休になります。
また、札幌と新千歳空港を結ぶ快速「エアポート」のうち6本が土休日運休になるほか、手稲-新千歳空港間、手稲-江別間、ほしみ-苫小牧間、江別-札幌間(2本)、札幌-あいの里公園間、あいの里公園-札幌間の計7本が土休日運休に。札幌-手稲方面の3本、札幌-千歳方面の4本、計7本が運転取りやめになる予定です。
普通列車では駅の廃止、H100形電気式気動車30両の配備などで、室蘭線、宗谷線、石北線でダイヤ改正が予定されています。これに合わせて、函館線で1本、留萌線で3本、根室線で6本、宗谷線で2本、石北線で1本、計13本の運転取りやめが発表されています。
廃止になるのは18駅。対象となるのは函館線で1駅、宗谷線で12駅、石北線で4駅、釧網線で1駅となっています。このほか18駅がJR北海道から各自治体の管理に移行することになり、対象となるのは宗谷線で17駅、石北線で1駅。また、根室線音別駅は無人化が決まりました。
今回のダイヤ改正について、JR北海道はCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)による影響もあり、収入が減少していることを踏まえて、「今後も鉄道事業を継続するため、固定費を含めた経費削減を図る」としており、新型コロナが収束した後も「鉄道利用の需要は完全には戻らない」と想定して、今回の改正案となったことを明かしています。JR北海道は2021年春のダイヤ改正案で、年間約6.2億円の経費削減が見込めるとしています。
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