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米連邦取引委員会(FTC)は12月9日(米国時間)、Facebookが独占禁止法に違反したとして提訴しました。
同委員会は、Facebookは反競争的な行為により違法に独占を維持したと主張。2012年に競合のInstagram、2014年にWhatsAppを買収したこと、ソフト開発者への反競争的な条件の押しつけなど、独占への脅威を排除するための組織的戦略に携わったとしています。
「マーク・ザッカーバーグCEOなどFacebook幹部は、Instagramが強力で革新的なSNSであり、Facebookの独占力への脅威になると認識した」「当初は自社製品の改良でInstagramに対抗しようとしたが、最終的には競合するよりもInstagramを買収することを選んだ」(訴状より)
またFTCは、Facebookが開発者に対し、APIの利用において競合する機能を開発しないという条件を課したとも指摘しています。その例として、同社がFacebook経由でVineにアクセスできるAPIをシャットダウンしたことを挙げています。
同委員会はFacebookに対し、InstagramとWhatsAppの売却、開発者への反競争的条件の禁止、今後の合併や買収について事前の告知と承認の義務づけなどを求めています。
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