「良い子」という褒め言葉になんだかモヤッとしてしまった……そんな気持ちを描いた漫画にハッとさせられます。作者は0歳の赤ちゃんを育児中のまる(@gogo_ochibi)さんです。
友人に自分の子どもを「おとなしくて良い子ねー!」と褒められたまるさん。でもまるさんは「良い子」という言葉によくモヤッとするのだといいます。
自分もとっさに使ってしまうものの、例えば「静かにしてくれたからいい子」というのは、子どもの立派な振る舞いや努力を褒めているのではなく、あくまでも大人側の都合に合っていることに対しての評価だと感じて、モヤッとしてしまうのです。夫にその話をすると……。
自分も気になっていたという夫は、「アイメッセージ」(私(I)を主語にしたメッセージ)。「静かにしてくれたから良い子」ではなく、静かにしてくれたから「俺も休めたよ(ありがとう)」、「すぐ泣き止んでくれたから良い子」ではなく「俺もほっとしたよ」と自分の気持ちや感情を伝えるようにしているというのです。
静かにしてくれてありがたかったのは事実なのだから、素直に自分を主語にして、ありがとうを伝えれば、こちらの都合で「良い子」と評価することにならないのでは、という夫。なるほど、そういう考え方もあるんですね!
「良い子」「お利口」「エライ」などの言葉はつい子どもを褒めるときに使ってしまうものですが、大人に都合のいい部分に注目して褒めないように、また褒め方も気をつけたいと思いました!
読者からは「(夫の)パパまるさんめちゃくちゃ良いこと言う〜 まるちゃんの問題提起とパパまるさんの考え方ですっごくスッキリした〜! 素晴らしい気づきを共有してくれてありがとう」「『良い子だね』『お利口さんだね』って単語として言いやすいんだけど、例えばそのせいで親にとっての良い子を演じるようになっちゃったとかもやだしなぁって」など気づきを得たというコメントが寄せられてます。
作者のまる(@gogo_ochibi)さんは他にもSNSに育児漫画を投稿。ほのぼのな日常を見られます。
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