女子1万メートル、ハーフマラソンの日本記録を持つ陸上の新谷仁美選手が12月28日、2013年開催の世界陸上モスクワ大会に身長165センチに対し、40キロほどの低体重で出場していたことをTwitterで告白。「アスリートとして本来あるべき姿ではなかった」「お願いだから真似しないで」と注意を促しています。
2013年に同大会の1万メートルに唯一の日本女子代表選手として出場した新谷選手。残り1周目前までエチオピア・ケニア勢の選手の先頭を走り、自己ベスト記録を更新して5位入賞を果たしました。2014年に現役陸上選手を引退しましたが、2018年に復帰。その後も数々の日本記録を樹立し、2020年開催予定だった東京オリンピックにも内定していました。
近年では陸上に励む人々へSNS上でアドバイスを送ることもあり、極度な食事制限などを行うアスリートへ向け、健康的な体づくりの重要性を説いていました。
輝かしい成績を残した世界陸上モスクワ大会を、新谷選手は「この時の結果があったから今の世界に戻って来れた。でも私にとっては消したい過去」と回顧。身長165センチ、体重40キロ、体脂肪率3%で、月経も止まった状態で出場していたことを明かしました。「アスリートとして本来あるべき姿ではなかった。こんな姿で臨む必要もなかった」と後悔をつづり、「お願いだから真似しないで! 危険です」とあらためて警鐘を鳴らしました。
復帰後の現在は、体重の数字よりも「走った時の感覚や動き」を優先させているとし、「試合前の練習量に合わせて食事量は変えません。変えるとしたら内容(質)です」とアドバイスを送り、栄養士と相談しながら何を摂るかを変えていると説明しました。
さらに、アスリートを目指す人たちに向けて「追い込むことは時には必要かもしれないけど、美化しないでほしい」「体重数字でしか判断されない場所にいる選手はその場所を去る(辞める)ことを推奨します」と持論を展開しました。
自身の過去の体重を公開しながら、過剰な減量を試みる人々に注意を促す新谷選手に「全てのアスリートのための勇気あるメッセージ」「こういった声を上げてくれるのは、日本のスポーツ界の将来のためになると思う」「身体も心も傷つけずに闘えるアスリートが当たり前に活躍する事を切に願います」など、感謝の声が続々。また、「痩せれば速く走れると本気で思っていましたが、心身を崩して競技人生が終わりました……」と自身の体験と重ねる人々や、運動部の子どもを持つ保護者たちのコメントも見られました。
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