親や先生にとって“いい子”でいなければならないと思って生きてきた人が、友人のおかげでその呪縛から解放され、人生の選択肢が見えてきた漫画が、友人の大切さを教えてくれます。
高校2年生で、そろそろ進路を決める時期を迎えた少年。友人は映画監督になるために芸大に行くと決めており、絵がうまい少年も芸大に行こうと誘ってくれました。
しかし少年は「普通の家の普通の子だから」という理由で、普通の大学に行って普通に就職して、普通の人生を送るのが一番と答えました。
何かを言いたそうな友人に、少年は勇気を振りしぼって本音を漏らしました。「ほんとは絵とかマンガとか勉強したいけど、今さらって感じやし。親が許してくれへんし」。本当はやりたいことがあるのにあきらめることに決めている少年に、友人は大声を上げました。
「おまえいつまでええ子でおるつもりや! 死ぬまでそのまま、ええ子で終わるんか?」。友人のあまりの迫力に圧倒された少年は、これまで親と先生のために“ええ子”であり続けてきたことを告白しました。
「そんなもんが今さら自分の好きなことなんかして、ええんかな」。震えて泣きそうな少年に、友人は慰めるように言ってくれました。「今さらって、アホかお前。“今から”やんけ、自分の好きなことしてええのは」
誰かのために“ええ子”でいることしかできないと、自分自身にかけた呪いから解放してくれた優しい友人。読者からは「応援ってこういうことだなあ」「この友達みたいになりたい」「呪いを外せるお友達ってとても素敵」など、称賛を呼んでいます。
こちらの漫画は作者のトキワセイイチ(@seiichitokiwa)さんが体験を元に描いた創作漫画。友人のおかげで今まで見えなかった選択肢が見えるようになったトキワさんは、現在漫画家として活動しています。MAGxivで連載中の『きつねとたぬきといいなずけ』の単行本が販売中です。
画像提供:トキワセイイチ(@seiichitokiwa)さん
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夢をかなえた漫画家と、諦めた友達の関係がぐっとくる。