77歳で「細菌撲滅」を遊び続けるおばあちゃん―― 高齢ゲーマー4人に聞いた、彼らが「ゲームで遊び続ける理由」:オタクの老後(2/4 ページ)
ゲームは「老後の趣味」たり得るのか。
ゲーム歴40年超 いまは「ダンまち」のチャットが楽しい
テーブルゲーム(ボードゲームやカードゲーム)で遊んだ時期を含めれば、ゲーム歴は40年以上――。そう語るのは、hobbitさん(69歳)です。
hobbitさんは現在、平日は1日5時間、休日は約7時間をゲームに費やしています。遊んでいるのは「ダンまち(ダンまち -クロス・イストリア-)」や「戦国サーガ」といったスマートフォン用ゲーム。「反射神経が要らないRPG系なので、歳をとってもできるところがいい」とhobbitさんはいいます。
「ダンまち」については「ゲーム内のチャットを使って深夜アニメの話で盛り上がるのが楽しい」と、コミュニケーションのツールとして遊んでいる面もあるようです。この点、先述した駈歩さんのおばあちゃんが、孫やゲームセンターの人たちと交流しているのに共通しています。
ちなみにhobbitさん、ゲーム内課金はしていないそうです。
hobbitさんのゲームとの出会いは、サークルの仲間と遊んだ「ダンジョンズ&ドラゴンズ」でした。テーブルトークRPGという、ボードゲームの一種です。30代なかばのころには、友達がプレゼントしてくれた初代ファミコン本体と「ウィザードリィ」に、どハマりしました。
2000年代に入ってから、PCのオンラインゲームが流行しはじめると「コルムオンライン」や「ロード・オブ・ザ・リングス オンライン」(いずれも日本語版のサービスは終了)を遊びつくします。その後は、Webブラウザを通して遊べる「ブラウザ三国志」を遊び、現在も遊んでいるスマートフォン用ゲームへと移行しました。
つまりhobbitさんは、この20年間のオンラインゲームのリアルタイムで変遷を体験してきたことになります。「オンラインゲームの感覚に慣れてしまったら戻れない」とhobbitさん。今後も続けるかどうか聞くと、「ゲームができる判断力があるうちは続けそうです」と語ってくれました。
奥様と娘さんは当初、いい歳をしてゲームで遊ぶhobbitさんに冷ややかな視線を送っていたそうですが、自分たちが「とうらぶ」こと「刀剣乱舞」で遊ぶようになってからは優しくなったといいます。
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