77歳で「細菌撲滅」を遊び続けるおばあちゃん―― 高齢ゲーマー4人に聞いた、彼らが「ゲームで遊び続ける理由」:オタクの老後(3/4 ページ)
ゲームは「老後の趣味」たり得るのか。
LINEグループで連絡を取りあい仲間と共闘する「元祖ファミコン世代」
3人目のきららさん(@aaa87019531)は現在50歳と「高齢ゲーマー」というにはまだ若い方ですが、お話を聞くと「毎日ガチです(笑)」と語るほど、ゲームが大好きだといいます。
初めて遊んだのは、お兄さんが持っていたカセットビジョンの「木こりの与作」。“元祖ファミコン世代”として「ドラゴンクエスト2」でゲームにハマり、今も「Splatoon2」や「ピクミン3 デラックス」など新しいゲームを遊び続けています。
そんなきららさんが、中でもハマっているというのは、スマートフォン用ゲーム「ポケモンGO」です。毎朝、起きた直後にゲームを起動し「タスク(※クエストのようなもの)」をこなすのがきららさんの日課。「ポケモンGO」関連のイベントのため、居住する北海道から神奈川県の横須賀市まで行ったこともあるといいます。
また、初期にはジム(ゲーム内で奪いあう拠点)を守るため、プレイ仲間でLINEでグループを作り、連絡をとりあって早朝や昼休みの時間を利用してレイドバトルのために集まったりも。レアなポケモンをゲットするために、雪をかき分けながら、山にある神社まで移動したこともあるそうです。
3人の子どものお母さんでもあるきららさん。夫はきららさんのハマりぶりにあきれているそうですが、子どもたちは皆、一緒に遊んでくれるそうです。また「Pokemon GO(ポケモンGO)」を通して、SNS上でもリアルでも友達がたくさんできました。
「毎日、退屈することなく楽しんでいます」というきららさんですが、「ゲームのやりすぎで寝不足になったり老眼が進んだりしました(笑)」という面も。一方で「ポケモンGO」はとにかく歩くゲーム(卵の孵化のために軽くジョギングしたりすることも)なので、「健康にはかなりいいと思います」とも語ります。
「今後も頭がはっきりして手が動く限りは続けます。ゲームは生きがいですから」(きららさん)。
老いを感じることはありながらも、今後も「桃太郎電鉄」やロールプレイングゲームなど、プレイヤーの素早い対応が求められないゲームを遊んでいくと語ってくれました。
最後にお話を聞いたのは、その「桃太郎電鉄」を産んだメーカー・ハドソンでかつて働いていた方です。
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