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LINEのテキストチャットで鉄道の運行状況などが分かる「JR東日本 Chat Bot」で、現場や鉄道ファンの間でしか使われない「電略」が通じるとネットで驚きの声が上がっています。
JR東日本 Chat Botは、運行情報やQ&A、忘れ物問い合わせ受け付けなどのサービスを提供するLINE公式アカウント。「天気を教えて」「新宿駅の時刻表を教えて」などと聞くとチャットボットが答えてくれます。「山手線」といった路線名や「JY」といった駅ナンバリングの路線記号もOKで、サッとその路線の現運行状況を教えてくれます。
そこで、Twitterユーザーのれき(@Re_cce)さんが「ヤテセ」「トカホセ」「トホホセ」と聞いてみたところ……。うわぁマジですか。ちゃんと路線名として理解していました!
この「ヤテセ」や「トカホセ」は、「電略(電報略号)」と呼ばれる鉄道用語です。それぞれ「山手線(ヤマノテセン)」「東海道本線(トウカイドウホンセン)」を意味します。電報略号という名前の通り、もともとは文字数が限られる電報上で使われるものでしたが、現代でも現場で日常的に使われ、鉄道ファンが知るものも多く存在します。
「職員しか使わない符号がLINEという身近なツールで使えたのは面白く思いました」(れきさん)
とはいえ一般的には使われない言葉。そんな電略も通じてしまうことに、また2020年1月時点では“トカホセ”のみ理解していたというユーザーの声から「利用者の入力内容に基づいて日々学習・進化している」とも思われるその機能に、JR東日本の何だか深い、心地よいこだわりを感じずにはいられません。
画像提供:れき(@Re_cce)さん
(大泉勝彦)
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