腹を割って話す前に頭を割ってしまう夫婦を描いた漫画「ホットアンドコールドスロー」が、夫婦や親になることについて考えさせられる内容となっています。分かり合うって、大変。
妊娠7カ月の「小岩糸(こいわいと)」がキャベツを剥いていると、コールスローを食べたいと言った当人である夫「清司清志(せいじきよし)」が無言で出掛けてしまうところから話は始まります。糸が剥いたキャベツを食べながら自分の大きなおなかを見て母親になることへの不安を感じている一方で、清志はスーパーで買物をしているのでした。
するとそのとき、街を大きな地震が襲います。糸はトイレから飛び出すと、急いで棚の一番上に置いてあったダンボールのもとに走ります。ダンボールの中身は、清志が10年間大事に集め続けてきた“パン祭り”の皿。しかし糸は受け止め損ね、頭に大量の皿が降り注いでしまいます。
急いで帰ってきた清志が家のドアを開けると、目に入ってきたのは割れた大量の皿と頭からダンボールをかぶった糸。この光景を見た清志は糸に駆け寄……らず、割れた皿に駆け寄ってしまいます。次の瞬間、自分の心配をしてくれないことにカッとなり清志の頭を皿で思い切り殴りつける、頭から血を流した糸。
同じく頭から血を流す清志を置いて、糸は家から飛び出してしまいます。殺してしまったと思い、清志が死ぬ前に離婚しようとタクシーで役所へ向かう糸。離婚届を受け取ると、病院で治療を受けるのでした。
治療後会計に呼ばれると、受付で人を殺してしまったかもしれないことを涙流らに自白する糸。すると、後ろから頭に包帯を巻いた清志が。
病院に待合室に腰を掛け、腹を割って話す2人。清志はなぜ何も言わず買い物に行ってしまったのか。本当に離婚してしまうのか。その最後は、ぜひ漫画を読んで確認してみてください。
この漫画を公開したのは、『マイ・ブロークン・マリコ』の著者でもある平庫ワカさん(@MuicoMu)。「ホットアンドコールドスロー」は、3月8日発売の単行本『平庫ワカ初期作品集』に収録されています。
作品提供:(C)平庫ワカ/KADOKAWA
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