ねとらぼ読者から、料理中に起こった危険な出来事をインタビューする企画「お料理で事故った話、教えてください」。今回は「炒めものをしているときに、フライパンの柄が“弾けた”」というお話を伺いました。
連載:お料理で事故った話、教えてください
料理は毎日食べるもの。だけど、するのは意外と危ないもの。日々の暮らしの中で見落しがちな「家事にはどんな危険があるのか」「注意すべきポイント」に気付くために、いろいろな人から体験談を募集していろいろ聞いてみよう、という企画です。
「柄や金具が弾けるような感じでバラバラに」
夕飯の準備中、フライパンの柄が自分に向かって飛んできたことがあります。
―― どういうことだったんでしょうか?
使っていたのは、購入から2年ほどたった安めのフライパン。某大手スーパーのプライベートブランド製品で、形状はよくある丸いものです。
野菜炒めの調理中、そのフライパンを何度か煽ってから、コンロに置いてお箸で混ぜていたら、「パン!」と柄や金具が弾けるような感じでバラバラになり、それが私が立っている方向に飛んできました。
フライパン本体は、衝撃で「ガタン」とズレただけで、調理していた食材もこぼれずに無事でした。
―― 「お箸で混ぜているとき」ということは、柄には特に力を加えていないはずですが……原因は何だと思います?
そのフライパンには「洗った際に柄の中に水滴がたまると、柄の部品がさびて取れることがある」という旨の注意喚起を記したシールが貼られていました。
個人的には「柄の内部に水分がたまった状態になっていて、それが熱せられたことによる軽い爆発だったのでは?」と思っています。
編集部注:フライパンの柄の破損トラブル
実際の原因を特定することはできませんが、フライパンは柄の内部が空洞になっていることがあり、そこに水がたまることで、部品が腐食し柄が外れるトラブルは知られています。
今回の体験談のように「部品が弾け飛んだ」という事例自体は確認できませんでした(“柄が取れた”とは書かれていても、“どんな風に取れた”かまでは説明されていないことが多い)。ですが、フライパンの柄には小さな穴が開けられている場合があり、それには熱で膨張した空気や水分を逃がすなどの目的があるとか。「その穴が何かでふさがった状態のまま火にかけた結果、柄の内部から圧力がかかっていた」という可能性は考えられるかもしれません。
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