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愛する本の山の上で読書する愛書家のどこか物悲しげな雰囲気を表現した「試験管ジオラマ」の緻密で美しい世界に魅了されます。
小さなジオラマを構成するのは山のように積み重なった数え切れないほどの本。本の山の上には男性が椅子に座り、本を開いています。いくら読んでも読みきれないほどの本が足元に積み重なっている様子は、読書の果てしない楽しみを表現するだけでなく、一生かけても読みきれなさそうな悲哀も漂っています。
男性の頭上にはペンダントライト。ライトはコルク栓からつるされており、あらためてこの世界が小さな試験管の中で表現されていることに驚かされます。作者の依田四十郎(@yorita3)さんは、作品の制作過程も一部公開しており、本の中に手書き文字を記しているなど、表現へのこだわりが伝わってきます。
投稿を目にした人は完成度の高さに驚き、作品の世界を考察する声も寄せられています。「読めども読めどもその山は減らず……とのことでしたが、(足元の本は全部読んであるとして)読んだ本で知識が増えていく……と言うようにも見えました」といった声や、背景に言及し「一緒に並ぶ本棚の本によってこの作品の色が変わる面白さがありますね」という感想も寄せられました。依田さんの本棚にはSF作品など骨太小説がずらりと並んでおり、愛書家ならではの読書の重責に近いものを感じさせるステキな仕上がりです。
他にも依田さんが手がけたジオラマ作品では、ミニチュアと本棚があわさり、思わず引き込まれる世界観を表現しています
作品提供:依田四十郎(@yorita3)さん
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ジオラマって面白い。