感染症の流行で「ドライブ」の意識はどう変わったのか。JAF(日本自動車連盟)がコロナ禍における一般ドライバーの意識調査結果を公開しました。
調査では9割以上が「外出先での密」を気にするようになり、「クルマでの移動に感染対策のメリットを感じている」と回答。公共交通機関が発達する都市圏エリアの多くで「クルマの利用が増えた」ことが分かりました。
「2021年春までにドライブに行きたいか」の問いには、33.6%が「ドライブへ行きたい、もしくは行く予定がある」と回答。「ドライブへ行きたい気持ちはあるが未定」と回答した人を含めると約9割が「ドライブしたい」意向を持ち、特に20代若年層の意向が高い結果でした。
ドライブで行きたい場所の混雑については、9割以上が「とても気にする(72.7%)」「まあ気にする(23.8%)」と回答。ドライブ先の密を気にし、出掛けるにしても対策を考えるようになった人が大半を占めました。「行きたい場所は、自然の豊かさを重視しますか」の問いも「とても重視する(32.4%)」「まあ重視する(40.9%)」に回答が多く集まりました。
「クルマでの移動はメリットがあると思うか」の問いには、92.4%が「ある」と回答。多くの人が乗り合わせる公共交通機関より、少人数でのクルマ移動の方が良いと考えるようになった人が増えたことも伺えます。
特に他の交通手段も多い都市圏で、特に「(東京を含む)南関東(43.4%)」や「近畿(19.8%)」で感染症の流行によりクルマの利用が増えたと回答。JAFは「公共交通機関を主な移動手段としている人が多い首都圏では、密を避けるために車を利用し始めた人が多いのかもしれません」と推定しています。
コロナ禍初期に一部地区で問題視された「他県ナンバーへの抵抗感」(関連記事)について、同調査では約7割が「他県ナンバーに抵抗感はない」と回答。ただ、「県境をまたいで移動する、レンタカーの“わ”ナンバーなどのクルマには抵抗がある人」も28%います。クルマ移動においても、自身も他の人に向けても感染対策を忘れずに心掛けることがこれからの「安全・安心な移動」にもつながるといえそうです。
調査は2020年11月13日〜12月31日にJAFによる全国対象のWebアンケートで実施。5000人超が回答しました。
(カナブンさん)
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