BTS、人種差別を受けた経験を告白 アジア人への差別増加に声明「理由もなく罵倒されたり、外見をからかわれたり」(1/2 ページ)
BTS「あなた(たち)、ぼく、私たち全員に他人から尊重される権利がある」。
K-POPグループ「BTS」が3月29日、アジア人への人種差別に関する英語と韓国語の声明をTwitterで発表。グラミー賞を含め国際賞レースにノミネートを受け授賞式でパフォーマンスを行うなど欧米で高い評価を得る一方で、自分たちも差別を受けてきたことを明かしました。
2020年以来、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が中国から広まったとの考えから、各国でアジア人が被害に遭う憎悪犯罪が増加していることを受け「悲しみと怒り」を表明したBTS。世界進出がもてはやされる一方で、理由もなく罵倒されたり外見をからかわれたり、時には「なぜアジア人のくせに英語をしゃべるんだ」とぶしつけに聞かれることもあったと自分たちが経験してきた“差別”を明かしました。
米アトランタでは、アジア系マッサージ店でアジア系女性6人を含む8人が撃たれて死亡する事件が発生。自分たちの経験はこういった事件と比べものにならないとしながらも、差別によって無力感にさいなまれ、自信を失うこともあったとつづり「ヘイトと暴力の対象になる痛みは、筆舌に尽くし難い」と強調。この声明を出すまでに葛藤があったとしつつも、あらゆる人種に対する差別、暴力は許されないとして「あなた(たち)、ぼく、私たち全員に他人から尊重される権利がある。一緒に立ち向かいましょう」と呼びかけました。
このツイートは大きな反響を呼び、投稿から4時間で70万超のRT、120万を超える「いいね」がついています。またTwitterでは彼らが投稿に使用した2つのハッシュタグ「#StopAsianHate」「#StopAAPIHate」がトレンド入り。日本のファンからも「共に人種差別と暴力に反対します」「当たり前に尊重される日が来ることを祈って」「嬉しくて誇りに思うのと同時にこのような事で声をあげることが2度とありませんように」と多くの賛同を得ています。
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