ファーストキッチン、「台湾メロンパン」めぐり謝罪 「香港発祥」と批判の声
ファーストキッチンは香港発祥と認識しつつ、「わかりやすさ優先」で「台湾メロンパン」という商品名にしたと述べています。
ファーストキッチンは4月30日、「台湾メロンパン」として発表した商品について、「香港発祥だ」との批判を受けて謝罪しました。商品名については社内で検討するとしています。
当該の商品は先日、ウェンディーズ・ファーストキッチンの一部店舗向けとして発表されたもの。「菠蘿包」(ポーローパウ:パン生地に模様を入れたクッキー生地を載せて焼いたパン。菠蘿は「パイナップル」)にバターを挟んだスイーツ「菠蘿油(ポーローヤウ)」をメロンパンで作ったメニューと説明し、「“台湾ブーム”・“メロンパンブーム”の火付け役でもある『台湾メロンパン』」とうたっていました。
ポーローヤウは香港発祥ですが、「台湾メロンパン」という商品名を付けたことに、「台湾メロンパンではない」「香港にも台湾にも失礼」とSNSで批判の声が寄せられました。ウェンディーズはこれを受けて、ポーローパウやポーローヤウが香港発祥であることは認識しているとコメント。ポーローパオをオマージュしつつ、日本向けにメロンパンに寄せて商品開発し、「日本国内で販売され、人気を博していた商品名が『台湾メロンパン』であったことからお客様へのわかりやすさを優先させていただいておりました」と説明しています。
「ご不愉快な念をおかけし大変申し訳ございません」と同社は謝罪し、商品名と表記については社内で検討して早急に対応するとしています。
謝罪に対しては、香港発祥と知っていた上で台湾と名前に付けていたことがさらなる批判を呼んでいます。またウェンディーズの前にも、他の企業がポーローヤウを「台湾メロンパン」として日本で販売し、ネットで批判の声が上がったことがありました。こうした経緯もあり、「前から問題になっていたのに」といった指摘も見られます。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「日本文化を馬鹿にしている」 ヴァレンティノの広告、着物の帯の上を歩いていると批判 「帯ではない」と釈明し謝罪
当該のコンテンツは「日本の文化に敬意を込めて作成されたもの」と説明しています。 - Xiaomiのプロモーションビデオに原爆を想起させる表現が? 「配慮に欠ける内容」だとして謝罪し動画を削除へ
動画では男性が膨らみ空中へ、そしてキノコ雲があがっていた。 - 米書店チェーン、“多様性企画”で古典文学の表紙絵を黒人に置き換え ネットでの批判を受け販売停止
キャンペーンの意図と受け手の解釈が食い違ったようです。 - ドルチェ&ガッバーナ、不適切投稿を謝罪 「世界の全ての中国人に謝罪する」
最後は中国語で「對不起(申し訳ありません)」と頭を下げています。 - P&Gが「ファブリーズ対くさや」CMについて謝罪 「配慮の欠けた内容があった」
「貴重な意見を拝聴しながら、適切な表現について検討していく」としています。