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楽天モバイルが4月末より販売開始したiPhoneを、第三者が不正に購入する事案が発生しています。同社が5月10日に公開した文章によると、注文の一部を出荷停止するなどの対応を行っているとのこと。ねとらぼでは、同社に詳しい事情を聞きました。
楽天モバイルでは楽天IDを利用したスマートフォン端末の購入が可能です。端末だけを購入する場合は本人確認が行われないため、不正に入手したIDとパスワードでiPhoneを購入する手口が発生しているとみられます。
編集部で実際に購入手続きを確認したところ、楽天モバイルを利用したことがない楽天IDでもログインが可能で、別サイトで利用したクレジットカードが最初から登録された状態でした。そのため、過去に「楽天市場」などで買い物をしたことがあれば、楽天モバイルの利用者でなくとも被害に遭う可能性があります。
また、IDと別名義のクレジットカードを利用できることから、新規にアカウントを作成し不正に入手したクレジットカードで購入する手口も報じられています。
楽天モバイルへの取材によれば、具体的な被害件数については現在調査中。不正購入のおそれがある出荷を停止する等の措置を行っており、不正利用の被害が発覚したユーザーにはクレジットカード会社の窓口に相談するよう連絡しているといいます。なお、現段階で上記の購入システムを改修する予定はないとのこと。
同社は「引き続き、不正な製品購入の対策を徹底してまいります」と述べました。
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