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「金は出すから好きなものを食え」 お金がないときにおごってくれたバイト先の店長、大切なことを教わった実話漫画に感動の声(1/2 ページ)

必死に働いたお金でおいしいものを食べたら「頑張ってよかった」「もっと頑張ろう」と思える。

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 お金がなかったときに、おいしいものをおごってくれたバイト先の店長から大切なことを教えてもらった――そんな経験を描いた漫画が大きな反響を呼んでいます。


ごちそうさま 仕事だけじゃなく、「働くこと」も学んだ

 漫画家の吉本ユータヌキ(@horahareta13)さんが、バンドマンをしながらバイトしていたころの出来事を5年前に書いた漫画。当時の吉本さんはお金に余裕がなく、店長に付き合って出前を取るときには、仕方なくのり弁など安いメニューを注文していました。


ごちそうさま 吉本さんはコンビニの倍近くかかる出前に気が進みませんでした

 店長に「お前いつものり弁でええんか?」と問われ、お金がないと答える吉本さん。その翌日、店長はいつものようにのり弁を頼もうとする吉本さんに「極上トンカツ2つ注文しとけ」と言います。


ごちそうさま トンカツは食べたい。でも、お金がない

 お金がないと断ろうとする吉本さんに、店長はお金は出すから好きなものを食べるようにと言ってくれました。最初はタダで極上とんかつ弁当が食べられることに「ラッキー」と思うだけだった吉本さん。「ごちそうさまでした! 最高でした」とお礼を言うと、店長は「今の気持ち忘れるなよ」と話します。

 仕事は楽しいことばかりではなく、大変なことも多いけれど、必死に働いたお金でおいしいものを食べたら「頑張ってよかった」「もっと頑張ろう」と思える――店長はそう語ります。


ごちそうさま 上司のさりげない優しさ。大人としての度量の大きさに心打たれる吉本さん

 お金もお礼もいらない代わりに、後輩ができたらおごって、おいしいものを食べるうれしさを教えてあげてほしいと、店長は続けました。とんかつのおいしさだけでなく、店長の優しさに心が満たされた吉本さんは、恩返しがしたいと、仕事を頑張れるようになったとのことです。

 漫画読んで「ステキ」「いい店長」など、多くの人が店長の優しさに感動したようでした。実際に自分が上司や先輩にごちそうになったという人も。おいしい食事が仕事のモチベーションを上げることや、上司に対して「この人のために頑張りたい」と思える気持ちの大切さに共感した人もいました。

 店長が、後輩ができたらおいしいものを食べさせてあげるよう言ったことについて、「恩返しじゃなくて恩送り」という声も多数ありました。優しさの連鎖が広がっていくことが想像できますね。

 吉本さんはこの作品を、働いた体験によるエピソードを漫画化するコンテスト「仕事探しはスタンバイ」に応募し、準グランプリを獲得しています。

 3児の父である吉本さんは、家族との日常を描いた漫画を多く描いています。今回の作品のようなお仕事漫画も投稿しています。

作品提供:吉本ユータヌキ(@horahareta13)さん

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