長く一緒に暮らしたペットは、もはや家族同然。愛犬が危篤になったときの、上司の温かなはからいについての漫画が投稿され、注目を集めています。
小学生の頃から飼っていた13歳の犬が危篤だと母から連絡を受けた作者のちなきち(@chinakichi_72)さん。仕事が終わると新幹線に飛び乗って実家に向かいます。
明日朝すぐに東京に帰らないといけなくても、最後に一言「ありがとう」が言いたい。そう願うちなきちさんが実家に着いた22時ごろには、愛犬は微かながらもまだ息がありました。間に合ったことに少しほっとするちなきちさん。
その時、上司から電話がかかってきました。職場の誰かから事情を聞いたようで、「同じ思いをしたことがあるから気持ちがわかる」と優しい言葉をかけてくれます。ちなきちさんは、その後に続く言葉に驚きました。「明日から2日間休んでいいぞ」「大切な家族だろ? 最期まで一緒にいてやりな」
上司が休みをくれたおかげで、ちなきちさんは愛犬の最期に立ち会うことができました。上司として、働く人が「家族」を見送れるように休める環境を作ってくれたこと、共感を示してくれたことから、ちなきちさんさんは「この人について行こう」と強く思ったのでした。
漫画には「泣けた」という声のほか、うなきちさんが愛犬の最期を見届けらるようにしてくれたことに「ステキな上司」「こういう職場に行きたい」というコメントも寄せられていました。
弔事ではなく危篤の場合、人間でも休暇について社内の規則がないところが多いそうです。ちなきちさんの上司のような人が増えると、もっと働きやすくなるかもしれませんね。
ちなきちさんは、エッセイ漫画や創作漫画をTwitterやInstagramに投稿しています。2020年12月には『扉の向こうに誰かいる。 男たちがずっと私を監視しています』が、2021年4月には『その人って本当に、ママ友ですか?』が、それぞれ発売されています。
作品提供:ちなきち(@chinakichi_72)さん
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