新社会人のときにいつも支えてくれた先輩への感謝の気持ちをつづった漫画がすてきです。作者はトケイ(@tokeikamone)さん。
トケイさんは学生時代、将来的には絵で食べていきたいと考えていましたが、まずは貯金をするという理由で、ある会社に就職しました。そんなある日、先輩とランチ中に「どうしてうちの会社に入ったの?」と質問されたトケイさんは、飾らない人柄のその先輩にならと、実は絵を仕事にしたいこと、そして、そのためにまずはお金と社会経験を作りたいことを正直に伝えます。
それを聞いた先輩は、「すごいじゃん!!」と、トケイさんの夢を応援してくれました。トケイさんは、この人のために頑張りたい、早く一人前になって恩を返したいと思うのですが……。上司が変わったことで、状況が一変。
その上司は電話口でよく人の悪口を言ったり、就業中に寝ていたりする人物で、トケイさんは日に日に職場での違和感や苦しさを感じるようになってしまいます。そんな折、新上司の「研修は無駄だ」という独断によって、研修を存在すら知らされずに受けそびれる事件が発生。
トケイさんがそれについて不満を訴えたところ、「1年目の分際で意見しやがって」「生意気な女」とひどい陰口を言われるようになります。そんな日々の中、お金もたまらず、ストレスでもうダメだと思ったとき……。
「ごはん食べに行こっか!」と誘ってくれたのが、やはりあの大好きな先輩でした。それまでも、研修の件で上司に意見してくれたり、一緒になって怒ってくれたりと、トケイさんは先輩の存在にとても救われていたといいます。
そんな先輩も産休により、会社を一時離れることに。あの環境にトケイさんを残すのが心配だったため、「嫌だったら逃げていいんだよ」と助言をくれます。そこでトケイさんは、会社は辞めるつもりではあるものの、絵の世界に飛び込むのにも不安があると打ち明けます。すると先輩は、自分も上司に褒めてもらったから仕事を続けてくることができた「だからさ 褒めてくれる人のいるほうへ行こうよ!」と、トケイさんの背中を押してくれたのです。
頼りになるやさしい先輩に出会えたことは、今でもトケイさんの大きな力になっているんですね。そして、その気持ちを素直に表現した作品は、多くの読み手の心にも刺さっているようです。
この漫画の読者からは「これは…ないちゃうやつです」「とてもすてきなお話を読ませていただき、胸がいっぱいになりました」「こんな先輩に出会えたことは一生の宝物ですね」など先輩のすてきさや、その先輩への思いを伝えるトケイさんを称賛するコメントが集まっています。
トケイさんは、今回の作品の他にも、身の回りの出来事をつづったエッセイ漫画などを、noteでまとめて掲載しています。
漫画をまとめて読む
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.