「明日でもいいことは、今日するな」仕事の要領について助言する漫画に反響 変わったアドバイスの真意とは?
仕事の速さが評価されるとは限らず、むしろ空いた時間に仕事を詰め込まれたり……。
「明日でもいいことは、今日するな」と、仕事への向き合い方をアドバイスする漫画が広く共感を呼んでいます。仕事が早く終わるにこしたことはないのでは? と思うかもしれませんが、その言葉には深い意味がありました。
イラストや映像制作の仕事をしている火種(@hidane_nico)さんが、「会社員やフリーランスなど雇用形態を問わず大事なこと」として投稿した漫画。短期間で作業に集中し期日より早く納品すると、上司やクライアントに「簡単に終わったのか」と誤解されてしまう懸念を述べています。
すると空いた時間に新たなオーダーが発生。せっかくがんばって前倒ししたというのに、さらなるがんばりを強いられます。これが給与や報酬に反映されるのならまだ良いのですが、業績や売上との因果関係が見えにくいせいで、なかなかそうはなりません。
もちろん、火種さんも「集中できるときにまとめて進める」こと自体は推奨。ただし、その場合はすぐ提出せずに期日の近くまで寝かせたほうが良いとしています。浮いた時間をチェックにあてればミスを減らせますし、「余裕だった」より「ギリギリまでがんばって間に合わせた」と思わせたほうが、相手の心象は良いということです。
「あなたががんばったおかげで生まれた『時間の余裕』はあなたのもの。自分の時間は他人に見せびらかさず、大事に隠しましょう」――そんな忠告で漫画は結ばれています。リプライでは、「品質や生産性を上げると、給料据え置きのままそれが基準になって、自分の首をしめる」「早く終わりすぎると完成度を疑われる」「『じゃあ今までなまけてたんだな』とまで思われ評価が落ちる」など、生々しい共感の声が多数寄せられました。
この話を「生真面目な人ほど損をする」「適度に手を抜いたほうがいい」だけで終わらせず、「事故やミスを防止する意味でも、時間は目一杯使ったほうがいい」と前向きに考える人も。「空いた時間で、職場がギスギスしない程度に同僚を手伝うのも必要」「ギリギリで提出すると『成長していない』とみなされる危険もある」といった意見もあり、結局のところ、職場の環境に合わせた立ち回りも重要そうです。あらためて「働く」って難しいな!
※価格は記事掲載時点のものとなっています
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