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「泣いた」「なにこれ尊い」 “魔女の子”を倒しに来た“聖騎士の娘”、戦うはずが絆が生まれ…… 友情で真の敵を討つ漫画がグッとくる(1/2 ページ)

決めつけではなく、本質を見ることの大事さ。

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 人々を苦しめた悪い魔女の子を聖騎士が倒しに来るも――対立する立場のはずの2人に思わぬ絆が生まれる漫画「魔女の堕とし子」が、胸にグッとくる内容で好評です。作者は漫画家の樹ソウマ(@itsuki_souma)さん。


「魔女の堕とし子」
倒しに来た“魔女の子”は普通の子どものようで……

 厄災をばらまいていた魔女が聖剣により倒されてから300年。聖騎士の家系の娘、ロザリカは、魔女が産み落としていた子を倒しに森の奥へ向かいます。化け物が出てくると思っていたら、魔女の子・エンデは普通の男の子のようで面食らうロザリカ。

 エンデは強い力を持っていますが、ロザリカに危害を加えることはせず、平和に暮らせるよう「魔女の子は恐ろしくないと人々に伝えてほしい」と頼みます。しかし父親から討伐命令を受けているロザリカは引き下がりません。意志を曲げないロザリカに、エンデは自分を倒すまで一緒に住むよう勧めます。

「魔女の堕とし子」
戦う気のないエンデと、討伐を諦めないロザリカ

 倒し倒されるはずの関係ながら、楽しそうに暮らす2人。そんな中でロザリカは、エンデが人助けをしたにもかかわらず、「魔女の子」というだけで街の人々から嫌悪の目を向けられる場面を目にします。生きているだけで悪者扱い……ロザリカは考えを改め、「何も悪くない奴を倒せない」と一時休戦を申し出。魔女の子は悪ではないのかもしれないと父親に伝える彼女ですが、父親は兵隊を率いてエンデを討伐しにやってきて――。


「魔女の堕とし子」
魔女の子だから悪と思われても当然、と諦めているエンデに、ロザリカは……



 「悪い魔女の子どもだから」「世間が悪と決めたから」。初めはエンデを悪と決めつけていたロザリカが、過ちに気付く場面は「決めつけずに本質を見る」ことの大事さを考えさせられます。大事なことに気付いたロザリカが、悪とされて孤独に過ごしてきたエンデの救いとなり、2人の間に絆が生まれるさまにはジーンときます。

 樹さんはTwitterやpixivでイラストや漫画を発表。ガンガンONLINEでは読み切り作品として、殺し屋が子どもを拾う物語「親愛なる無垢の子へ」、不死の青年と呪われた子どもの「死なないシュトレーの追想」を公開しています。


作品提供:樹ソウマ(@itsuki_souma)さん

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