自分と性格が似ている娘、何もかもが一緒だと思っていたけれど……。「親と子は似ていても違う」と気付いた出来事を描いた漫画にハッとさせられます。作者は3人姉弟の育児絵日記をSNSで公開しているさのか(@chiri_nurugo)さんです。
さのか(@chiri_nurugo)さんは、娘さんの慎重な性格に自分と似た部分を感じ、「この子の気持ちはよくわかる」「お母さんも同じだったから」となんとなく思っていたといいます。
そんなさのかさんでしたが、娘さんが見せた“あるチャレンジ”に衝撃を受けます。それは2人でイベントに出掛けた日のこと。
イベントには「おもちゃ釣り」や「ミニカー組み立て」など楽しそうなブースがたくさん並んでいました。自分と似た性格の娘さんなら、運任せのゲームで外れて泣いてしまうよりも、確実に景品がもらえるゲームを喜ぶだろうと思っていたさのかさん。ところが、娘さんが選んだブースはというと……
ルーレットの当たりを引かなければ景品がもらえない「ミニカーくじ」でした。予想に反してめちゃくちゃ運任せのゲーム! ハズレを引いて泣いてしまう、と思ったさのかさんは大慌て。「本当にこれがやりたい?」「ダメでもしょうがいないねー」と必死でフォローを入れます。
しかし、自分の順番がやって来た娘さんは、自分を信じて凛と立っていました。娘さんが自分のタイミングでスタートさせたミニカーは、勢いよくコースを進み、「あたり」へと一直線に吸い込まれていきます。景品の特別なミニカーをもらって、顔を輝かせる娘さん。
その表情を見てさのかさんは気付いたのです。何を選ぶかも失敗した悲しさも成功したうれしさも全部、彼女のもの。自分とは違う人生なのだと。
似ているように思っても、親と子どもは別の人間。あまり先回りしすぎて、子どもたちが喜びや悲しみを体験する機会を奪ってはいけないのですね。心配だとしても、あれこれ口を出さずに見守る場面も子育てには必要なのでしょう。
投稿には「大事なのに忘れがちな事がとてもわかりやすいお話。血は繋がっていようが他人ということを肝に銘じておかないとな…」「チャレンジする気持ちも大事にしなきゃですよね」「後ろでそっと見守れる母でありたい、と思った」など、漫画を通じて子どもとのかかわり方を見つめ直した人のコメントが寄せられています。
作品提供:さのか(@chiri_nurugo)さん
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