お、おい。も、燃えてるよ……! これ大丈夫かぁぁぁ? 火花を豪快に散らしながらやってきたドイツの列車にびっくりです。
動画はドイツの鉄道や鉄道模型を取り上げるYouTubeチャンネル、SvenRailworldが投稿。ドイツの都市ライプツィヒで撮影した保線工事車両を紹介しています。
青いディーゼル機関車がかなりの速度で向かってきました。機関車は黄色い車両をけん引しています。駅なのに列車は速度を落とす気配さえなく豪快に通過していくようですね──。
……ん?
え……。黄色い車両の床下から火花が豪快にバッチバチ。もしかしてこれ、燃えていませんか? これ火事じゃないですか? だ、大丈夫ですかあぁぁぁ……。
この黄色い車両は「レール削正(さくせい)車」といいます。列車の走行によって偏摩耗したレールの表面を削って形状を適切にならすための線路保守用車両。車両に高速回転する砥石が付いていて、走行しながらレールを研ぐ仕組みです。グラインダーで鉄を削って火花がドバァァァ! と同じ感じですね。
ゆっくりと走行して作業することが多い車両ですが、ドイツではスピードを落とす気配なく本気走り。豪快ですね。通過したあとは煙まで上がっていて妙に心地いい余韻さえありました。
動画にはやっぱり「火事として通報されないか心配」「通過後の臭いがすごそう」などのコメントがたくさん。確かにここまで激しいとレール削りすぎなんじゃないの? 草木などに引火して火事になっちゃうんじゃないの? などと心配になってしまいます。
日本でももちろんレール削正車が活躍しています。ただほとんどが深夜の営業運行時間外に保線作業を行うようです。夜だと火花が散る様子もよりきれいかもしれません。夜の駅や踏切などで保線の様子に遭遇したときには床下にも注目してみてはいかがでしょうか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ルーマニアの山林鉄道を行く「魔改造ミニバン」が豪快 潔くて、変な光景で、何か好き
緑の中を駆け抜けていく……真っ赤なミニバンです。 - 「え、これで大丈夫?」「重なってるよね」……!? オーストラリアの平面交差がかわいい機械式で目からウロコ
ぼ、ぼくが知ってる平面交差と違う……。 - 「他の車両置いてきちゃったんか?」「何か悲しそう」 ドイツの高速列車「ICE」の意外な姿が目撃される
孤独のICE。たまにはひとりになりたいときもありますよ。 - 何があったの!? 火花を撒き散らしながら爆走するSUVが目撃される 前輪を失い、傾きながらゴリゴリと
なぜレッカー車を呼ばないのか。 - レールの上もヨシ! プラレールを快走する「振り子式の仕事猫さん」が凄ぇ みんなの心をわしづかみ
鉄道の現場で試作車両の確認をしている仕事猫です。