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石見銀山の「景観に配慮した自動販売機」がステキと話題 設置のいきさつなど聞いた(1/2 ページ)

渋いデザインがステキ。

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 「景観に配慮した自動販売機」としてTwitterに投稿された、風流なデザインの自販機の写真が話題になり、17万を超えるいいねを集めています。

 Twitterユーザーのきなこもち(@ekimemo_kinako)さんが投稿したのは、木製の大きな枠で覆われた自販機。石見銀山(島根県大田市)に設置されているもので、Twitterのリプライ欄などには「『風流』ですな〜♪」「時代劇のセットの中に紛れても違和感なさそうですね!」など、景観にマッチした雰囲気に驚きの声が多く寄せられています。

 設置のいきさつなどについて大田市の石見銀山課に聞いてみました。

―― いつごろから設置されているものなのでしょうか

大田市石見銀山課 世界遺産登録を目指していた平成8年(1996年)に大森地区に事業者の発案で設置されました。費用は30万円ほどかかったと聞いています。

―― 景観保護のためのルールにはどのようなものがあるのでしょうか

大田市石見銀山課 大田市には町並み保存条例があり、江戸時代、幕府直轄領だった時代の遺構や町並みをできるだけ保存しようという取り組みがなされています。その一環としてこの自販機も景観にあったものになるように設計されています。

―― 条例はどのようなものに適用されるのでしょうか

大田市石見銀山課 保存地区の中での家の修繕、増改築、新築などは市の許可が必要となっています。伝統的な建物の外観を復原する際には補助金も用意しています。また、伝統的な建物の場合には、固定資産税を非課税にするなどの支援もしています。こうして、町並みは地元の人々と行政が一体となって、永続的に守られています。

画像提供:きなこもち@駅奪取、駅メモさん(@ekimemo_kinako

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