「録音専用車両」まで用意! 小田急、最後(?)の「1000形未更新車」こだわりツアー3種を開催(1/2 ページ)
「最後の4両編成」ツアーが開催される、ということは……? 9月14日以降、順次発売します。
小田急電鉄と小田急トラベルが、「小田急1000形電車の未更新車」を使う特別ツアー3種を2021年10月と11月に開催します。
小田急の1000形電車は1988年、同社初のオールステンレス車両としてデビューした車両です。2014年に一部を除きリニューアルが行われ、車体の帯・ラインカラーをロイヤルブルーから現行の「インペリアルブルー」に変更。制御装置もSiC(炭化ケイ素)半導体を全面適用した「フルSiC適用VVVFインバーター制御装置」を初めて搭載し、最新設備で省電力化が図られました。
今回のツアーに用いる“未更新車”とは、1000形電車デビュー当時の「ロイヤルブルー」帯のまま活躍し続けている車両・編成のことです。2021年8月現在、4両編成の未更新車両として「1051×4編成」が走っています。
(1)「録音専用車両」「撮影会」「部品販売会」を設ける鉄道ファン向け乗車ツアー
10月23日と24日に実施するツアーは、濃い鉄道ファン向けの「小田急の電車撮影会 最後の4両未更新車オリジナルカラー編成」です。1051×4編成をツアー専用の貸切運行とし、唐木田駅〜新宿駅、新宿駅〜相武台前駅を特別走行。音鉄さんにうれしい「録音専用車両」も一部区間で設けます。
相武台前駅到着後は記念撮影会。隣接する相武台前車庫で同編成を存分に「撮影」できます。10月24日開催回は、唐木田駅出発後に唐木田車庫を往復するほか、相武台車庫で既に廃車となった1000形車両の「部品販売会」も行います。
発売は2021年9月14日15時。ツアー代金は10月23日実施回が大人4900円、小人(小学生)4600円。10月24日実施回が大人5900円、小人(小学生)5600円。募集人数は10月23日が80人、10月24日が60人です。
(2)車両基地から乗れる「レア乗車」、乗ったまま「洗車」を楽しめる親子向けツアー
11月3日に開催するツアーは、家族で楽しめる「親子(家族)限定!1000形で鉄道のお勉強!」です。小学生〜中学生の子どもを含む家族限定とし、1051×4編成に6両編成の1000形未更新車を連結した10両特別編成の貸切列車で海老名電車基地から喜多見電車基地まで走るレアな乗車を体験できます。
海老名電車基地では、列車のブレーキ点検を行う「制動試験」や車両連結のシーン、喜多見電車基地では「車両洗浄線」で列車が洗車される様子を“車内”で見学できます。
発売は2021年9月15日15時。ツアー代金は大人1万900円、中学生1万3900円、小学生1万3600円。募集は各回25組、1組4人(子どもは1人)まで。
(3)1000形のみに搭載される「特殊ブレーキ」を体感できる鉄道ファン向けツアー
11月6日と7日に開催するツアーは、「1000形(10両)貸切車両で満喫しよう!」です。1051×4編成に6両編成の1000形未更新車を連結した10両特別編成の貸切列車で、海老名電車基地から唐木田駅まで走るレア乗車を体験できます。
海老名電車基地を出発していったん秦野駅へ、折り返して唐木田駅へ向かいます。1000形のみに搭載されている「特殊ブレーキ(自動ブレーキ)」に関する解説とともに、そのブレーキを体感できる時間も設けます。
発売は2021年9月16日15時。ツアー代金は大人6800円、小人(4歳〜小学生)6500円。募集人数は各回200人。
「最後の」ということはもしかして……現役引退が近いのかもしれません。申し込みは小田急トラベルの特設サイト「【小田急まなたび鉄道倶楽部】オリジナルカラー1000形未更新車両「1051×4編成」で思い出づくり!」から。
(大泉勝彦)
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