9月18日と19日に、東京と大阪で公演を予定していた大型音楽フェス「スーパーソニック」(旧:サマーソニック)が9月3日、東京公演のチケット払い戻しへ対応することを公式サイトで発表。同日に千葉日報が伝えた「(自治体からの要請があっても)中止は困難」との報道が波紋を広げていました。
同フェスはコロナ禍に見舞われた2020年以降、初めて海外アーティストの出演を予定。出入国ビザは発給は許可が下りたとしながら、大阪への国際線乗り入れが縮小されているため海外アーティストの来日に難があり、また東京・大阪間の移動への制約や隔離機関の確保が難しく「2か所での公演が不可能」との理由から大阪公演の中止を8月30日に発表していました。
スーパーソニックは中止発表があった大阪公演に加え、ZOZOマリンスタジアムで予定されていた東京公演のチケット購入者で「ご来場に不安がある方へ」向けて払い戻しに応じると発表。千葉日報が、会場を有する千葉市側による延期か規模縮小の要請に、主催者側が観客数を減らすと赤字になることや、アーティスト側のスケジュールもあって要求には応じられないと回答したと報じたことで、不安に思う声がSNSを中心に投稿されていました。
依然としてスーパーソニックのTwitterアカウントには「千葉は関東の中でも医療逼迫してる地域」として中止を求める声や、「行きたい気持ちと今回はやめておいた方がいいかなって気持ちでごちゃごちゃ」との悩みも寄せられています。払い戻し期間は9月30日までで設定されており、「お客様に委ねるって事ですね」との解釈や「ゆっくり悩みます」とのコメントも見られました。
音楽フェスを巡っては、8月29日に愛知県で開催された「namimonogatari」において感染ガイドラインを無視した現場の状況がSNS上で拡散されたことを受け、伊藤たつや常滑市長が主催者に向けて抗議文を送付。主催者が謝罪する事態となり、9月1日と2日に横浜アリーナ(神奈川県横浜市)で予定されていたヒップホップフェス「BAD HOP THE REVENGE TOUR FINAL IN YOKOHAMA ARENA 2DAYS」が延期になっていました(関連記事)。
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