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黒部ダムと欅平を結ぶ「黒部ルート(通称)」、2024年度にいよいよ一般開放!! 名称公募開始(1/2 ページ)

みんな大好き、黒部ダムですよぉぉぉ!

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 黒部ダムに至る立山黒部アルペンルートと黒部峡谷鉄道がついにつながる……! 富山県が、2024年度の一般解放が決まった黒部峡谷鉄道の終点・欅平駅と黒部ダムを結ぶルート(通称:黒部ルート)の名称を募集しています。

黒部ルート
通称:黒部ルートの名称を公募(画像:特設Webサイトより)

 2021年現在、観光客が観光名所・黒部ダムへアクセスするルートに「立山黒部アルペンルート」があります。富山地方鉄道立山駅からバスやケーブルカーを乗り継ぐか、大糸線信濃大町駅(長野県)からバスを乗り継ぐことで行けます。実際にはもう一つルートがあります。それが今回の通称:黒部ルートです。

黒部ルート
立山黒部アルペンルートと「通称:黒部ルート」の位置関係(画像:特設Webサイトより)

「黒部ルート」って何?

 黒部ルートは、黒部川第四発電所の建設などにあわせて整備された区間を含む約18キロの工事用輸送ルートです。黒部峡谷鉄道の終点、欅平(けやきだいら)駅から、工事用トロッコ電車や竪坑エレベーター、蓄電池機関車、インクライン(ケーブルカー)、専用バスを乗り継ぐかたちで黒部ダムまでつながっています。

黒部ルート
黒部ルートには工事用トロッコ電車、竪坑エレベーター、蓄電池機関車、インクライン(ケーブルカー)、黒部トンネル内バスが含まれる(画像:特設Webサイトより)

 同ルートはこれまで原則として関西電力関係者以外は通行できず、一般客は「黒部ルート見学会」に応募し、当選することでのみ体験乗車が可能でした。しかし2018年に関西電力と締結した協定により、「2024年度」に黒部ダムへの観光アクセスルートとして黒部ルートがいよいよ一般開放されることが決まりました。非日常の乗りもの体験も含めてワクワクすること必至……!

黒部ルート
黒部峡谷鉄道・欅平駅先から工事用トロッコ電車に乗車できる(画像:関西電力「黒部ルート旅行商品化にかかる安全対策(案)について」より、以下同)
黒部ルート
標高600メートルから800メートルに一気に上昇する竪坑エレベーター
黒部ルート
岩盤温度の高い高熱地帯を通る蓄電池機関車が走る
黒部ルート
蓄電池機関車の車内
黒部ルート
トンネル内部の様子
黒部ルート
標高差456メートルを約20分で上るインクライン(ケーブルカー)

 道中はほとんどがトンネル区間となりますが、地底に作られた多様な電源施設や設備、掘削時に岩盤温度が160度に達したという「高熱隧道」など、電源開発の歴史も体験できそうです。また、竪坑エレベーターより「欅平上部」を降りた先にある竪坑展望台では、欅平駅からは見られない奥鐘山の全景や白馬鑓ヶ岳を楽しめるなど、秘境から望む大自然のパノラマを堪能できます。

 黒部ルートの名称案は、応募者自身が考えた名称案を提案するか、「宇奈月黒部キャニオンルート」あるいは「黒部宇奈月ヒストリアルート」から選択可能。募集期間は2021年10月31日まで。応募はWebサイト、郵便はがき、FAXなどから。

 採用名称の応募者から抽選で、新ルートの無料招待券(副賞:旅行券10万円分)がペア3組6人、応募者全員の中から抽選で、富山県産品を選べる「トヤマカード5000円相当(10人)」「黒部宇奈月カレーセット(10人)」が当たります。

 新ルート名称の発表は2022年1月ごろを予定しています。

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宇奈月〜黒部ダム 新ルート始動【プロモーション映像】

大泉勝彦



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