advertisement
イタリア、ミラノを拠点にアーティストとして活動するリラ・タバッソさんが、ヴェネチアンガラスで作るしおれかけの花が本物のようで驚きます。
リラさんの作品は全てハンドメイドで仕上げており、花のしおれた雰囲気を出すために花びらの色あせた感じや、くすんだ葉の色を忠実にガラスで再現しています。しおれているにも関わらず、作品を目にした人たちからは「美しい」「心がとろける」といった声があがっています。
リラさんは実は生物学者でもあり、植物学の知識を生かして花の複雑な構造をガラス細工で再現しています。また、自然に目を向けるリラさんは、この世の儚さや決して避けて通れない時間の流れを象徴する「ヴァニタス」の概念で作品を手がけているとのことです。
作品の中でも注目を集めているのはガラス細工のスイートピー。微かにしぼんだピンクの花びらと、一部枯れて茶色に変色しつつある葉は、どこから見ても本物にしか見えないほど繊細に作られています。
これが本物の花であれば、いずれは朽ち果てるのでしょうが、ガラス細工の花だと半永久的にしおれかけたままとなります。それはそれで切ない気がしますね。彼女のInstagramでは、他にも生の儚さを感じさせてくれるような作品を見ることができます。一度見てみてはいかがでしょうか。
Image credit:Lilla Tabasso(Instagram)Lilla Tabasso's work is represented by the gallery Caterina Tognon contemporary glass
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.