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引っ込み思案で友達を作れずにいた男の子が、ファミコンをきっかけに同級生と仲良く――。昭和末期の“あのころ”を描いた漫画が共感を呼んでいます。
仲曽良ハミ(@nakasorahami)さんがブログで展開している、「しなのんちのいくる」シリーズの一編。この回の主人公「あきら」は口下手で、クラス替え以来なかなか友達ができず悩んでいました。
そこで友達作りのきっかけにと思いついたのが、当時ブームのファミコン。苦労して「スーパーマリオブラザーズ」のカセットを発売日に手に入れ、勇気を振り絞って同級生に声をかけたところ、家で一緒に遊ぶことができました。
しかし楽しい時間もつかの間、みんなは別の子と缶蹴りする約束もあるからと、席を立ってしまいました。彼らは友達がいっぱいいて忙しいのだと、あきらはしょんぼり。缶蹴りが終わったらまたファミコンやろうよ、待ってるから――と身を引いてしまいます。
そうして友達作りを諦めかけたとき、思いがけない言葉が返ってきました。「何言ってんだ? お前も行こーぜ」と。缶蹴りに交ぜてもらったあきらは、「ホントの友達ができました」と、ひそかに喜ぶのでした。友達って、きっかけさえつかめばすぐにできたりするものですね。
この回は、同シリーズの200編近くにも及ぶエピソードから、多くの読者に選ばれたベストワン。ランキングの2位以降も、父親がよく飛ぶ紙飛行機を作ってくれたり、田んぼのあぜ道で友達と遊んだり、心温まるノスタルジックな話が並んでいます。
作品提供:仲曽良ハミ(@nakasorahami)さん
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