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トヨタ、BEV戦略目標を大幅上方修正 2030年までに350万台、全方位に30車種「BEV新車種」もチラ見せ(1/2 ページ)

電動化に今後計8兆円投資、「EVに否定的なのではない。全方位/フルラインを目指している」と豊田社長。

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 トヨタ自動車は12月14日、大きく上方修正したBEV(100%バッテリー駆動のEV)戦略の説明会を実施。新たなBEV16車種を披露し、2030年までに全世界年間350万台を目指すと発表しました。

トヨタ BEV
2030年までに年間200万台→年間350万台に上方修正、新たな16車種のBEVを披露したトヨタ自動車の豊田章雄社長(YouTubeトヨタ自動車公式チャンネルより、以下同)

 豊田社長は「トヨタはEVには興味ないんじゃないか? 本気じゃないんじゃないか? という声もありますが、それは違います」と会見で強調。「トヨタはカーボンニュートラルの“多様な選択肢"を市場とお客さまに提供したい。経営としては選択と集中した方が効率的なのは確かだが、未来を予測するよりも変化や需要に対応していくことが大切。だから正解の道筋がはっきりするまで、これからもしっかりと選択肢の幅を広げていく。水素もやるし、ハイブリッドもやるし、BEVもやる。全ての選択肢に対して懸命にやる。これがトヨタが考える全方位、“フルラインアップ"の考え方」と説明しました。

 トヨタは2030年までにBEVを年間350万台生産とし、これまでの年間200万台目標から大きく上方修正。2035年までに工場のカーボンニュートラル達成も目指します。

 ラグジュアリーブランドとして富裕層需要の高いレクサスは、完全に「BEV中心のブランド」へ。2030年までに全カテゴリーをBEV化し、同年までに欧州、北米、中国市場のBEV率100%、2035年までにグローバルBEV率100%を目指します。

トヨタ BEV
BEV専用プラットフォームを用いた2022年発売予定のBEV「bZ4x」(関連記事)を含む「TOYOTA bZ」シリーズ。左からbZ4x、小型SUVクラスの「bZ compact」、1キロあたり125Wh/クラストップの電費性能まで高め、低コスト+主力EVを担うコンパクトクラス「bZ SMALL CROSSOVER」、家族向けセダン「bZ SDN」、3列シートの中大型SUV「bZ LARGE SUV」
トヨタ BEV
さらに、レクサスブランドを含む開発中BEVも一挙にチラ見せ。軽トラ的役割を担う小型商用EVから、オフロード、小型コミューター、多目的車、そして「スポーツモデル」も

 「EV for everyone。決してそんな先の未来ではなく、ここ数年で出てくるモデルです」 「2030年までに年間350万台、全方位に30車種のBEV。これでBEVに力を入れていないというのならば、これ以上どんな数字を望むのかと思っています。活躍の武器は“フルライン"。トヨタの本気を感じてもらいたい」(豊田社長)

トヨタ BEV
トヨタは2030年までに、BEV向け高効率バッテリー開発に2兆円、車両開発に2兆円、その他EV開発に4兆円、計8兆円の電動化投資を行う計画
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