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「カレーパングランプリ」で“どら焼き”が受賞!? 「和菓子かどうかも怪しい」どら焼きを作った富山の和菓子屋さんの挑戦(2/2 ページ)

未知の領域への挑戦、その背景は。

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知ってもらうため「カレーパングランプリ」にエントリー

 そんな不安を払拭すべく、中尾清月堂は「ホットドラバター カレー」を「カレーパングランプリ2021」にエントリーしたのです。

ホットドラバター カレー 店舗は和のしつらえ。お客さんは興味を持ってくれるのか(中尾清月堂公式サイトより)

 「『たくさんの方においしさを知っていただきたい!」そんな想いでした。知ってもらうには、まずは最初の1個を食べていただかなくては。『興味を持ってもらえるきっかけとは何だろう』と考えた末、名だたるカレーパンの中で戦うことを決意いたしました」(中尾清月堂)

ホットドラバター カレー 個性豊かなカレーパンのなかで輝く「ホットドラバター カレー」(日本カレーパン協会公式サイトより)

 予選を通過し、2021年9月には本選進出。それをきっかけに、店舗での販売が始まると、多くのお客さんが興味を持って購入してくれたといいます。

 「『おいしい!』『あんこははいってないんだ』『朝食にもいい』『やみつきになる味』などのお声がありました。Twitterでも『溶けたバターとカレーの風味が新感覚!』『虜になってしまって、今日も買ってきた』とうれしいお声をいただいております」(同社)

 バラエティ部門で金賞を受賞したことを受け、お客さんや関係者からお祝いの言葉が寄せられたのに加え、県内外のメディアから取り上げられ、工場長がインタビューを受けることも。店舗やECサイトで「ホットドラバター カレー」を買い求める人が増えたそうです。最近は、これまでシリーズで一番人気だった「ホットドラバターオリジナル」に、「ホットドラバター カレー」が追い付きそうな勢いなのだとか。

 12月には冬限定の「フレーバーセッション」を発売。チョコをベースに、マカダミアナッツ、ヘーゼルナッツ、ゆずを組み合わせた3種で、“ドルチェ”などら焼きになっているといいます。

 「日々変化し続けるライフスタイルの中で、『おやつ』のある風景がより充実したひとときになるよう、常識にとらわれることなく挑戦を続けていければ幸いです」(中尾清月堂)

 今後も和菓子の概念を塗り替える、新しい味が誕生しそうで目が離せません。

(谷町邦子 FacebookTwitter

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