今回ご紹介する作品は、10年以上前に遭遇した「奇妙な経験」を、今になって改めて追いかけてみた方の体験談。作者はデビルアクマ(@a9m_)さんです。
人間というものは不確かな生き物です。例えば過去に体験したことを話すにあたって、その内容をまったく違わず完璧に語り切るのは難しく、意図せずとも記憶違いや脚色が入ってしまうもの。ですが過去の体験に加えて、たった今体験した出来事を、そのままに描写したとすれば――。
10年以上前、デビルアクマさんが学生の頃のお話。帰りが遅くなったある日、デビルアクマさんは小学生の男の子を見かけます。もう夜の10時過ぎなのに、小学生が1人で外を出歩いているなんて……といぶかしがるデビルアクマさんに、その小学生はまるで同年代の友達へ接しているかのように声をかけてきたのです。
相手は子どもで、時間帯は深夜。無下に扱うわけにもいかず、ふたりはともに帰路へつきます。その小学生はひと世代前の少し古いゲームの話をする、デビルアクマさんの複雑な家庭環境について問いかけてくる、デビルアクマさんが当時住んでいた団地の向かい側に住んでいた、誰の気配もしない部屋へ入っていった、などなど……どうにも不思議な男の子なのでした。
それからしばらくたった後、ふと「あの子の家の様子を見に行こう」と思い立ったデビルアクマさんは、小学生の入っていった部屋が見える場所へと向かいます。ですがその部屋は、誰も住んでいる気配のない空き部屋だったのです……。
そして十数年後。この体験談を友人たちに話してみたところ、思いの外によい反応がありました。それにつられてもう一度、小学生の入っていった建物の様子を見に行ったのですが……。
デビルアクマさんが目にしたのは、「誰も住んでいないだろう暗闇の部屋の中、窓の中央に白い“何か”が浮いている」という光景でした。デビルアクマさんがその目で見て、写真にも写っている「白い何か」。これは一体なんなのでしょうか……。
夜間には確かに写っていたという謎の物体ですが、昼間に訪れると影も形もなく。Twitterではこの投稿に対し「映り込みには見えない」という意見や、「証明に照らされて室内のものが写っている」説など、さまざまな声が上がっています。
作品/写真提供:デビルアクマ(@a9m_)さん
記事:たけしな竜美(@t23_tksn)
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最後まで読み終えたら、もう一度読み直すことをお勧めします。